「罰ゲーム」化した管理職が知っておきたい”賢く立ち回る知恵”――意外と知らないリーダーとマネジャーの違い

リーダーとマネジャー。違いは何か、わかりますか?(写真:takeuchi masato/PIXTA)
部下からは「上ばかり見ている」と批判され、上司からは「部下の心がつかめていない」と注意される。そんな状況を切り抜けるための答えは誰も教えてくれず、別の課題が積み上げられていく――。
それが「罰ゲーム」とも言われる現代の管理職です。
管理職としてはほとんど1年生のベンチャー経営者・内藤が、グローバル企業で支社長を歴任したフルビオ(フルさん)から集中特訓を受ける……そんなストーリー仕立てで、マネジメントの「Do’s=◯◯すべし」を学べる書籍が『世界のマネジャーは、成果を出すために何をしているのか?』。
国内外の大手企業・上場企業で本部長や執行役員を歴任する井上大輔氏の同書から、3回にわたってそんな罰ゲームを終わらせる「Do’s」を一部抜粋してお届けします。
リーダーとマネジャーは別物
「内藤さんは、マネジャーとしての自分の、何が一番問題だと考えていますか?」
フルさんの質問は単刀直入だった。
「やらなきゃいけない、と思って手をつけられていないのが、ミッション・ビジョン・バリューを整理することです。共同創業者の2人とは、そういうのは言葉にしなくても共有できていたと思うのですが、新しい経営チームはその点では正直バラバラかもしれません」
僕がそう答えると、フルさんはホワイトボードに目をやり、マーカーのキャップを外してしばらく何かを考えてから、またキャップを元に戻した。
「オーケー。なぜ手をつけられていないのですか?」
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