これまで3回にわたり、カラン・メソッドという英語学習法と、その周辺事情について書いてきた。
まったく英語に自信がなくても、慣れれば大丈夫
簡単におさらいをしてみよう。カラン・メソッドは、母語を介さず英語を理解し、母語を介さず英語で速やかに反応するための訓練(ドリル)である。具体的には、講師が早口の英語で2回ずつ発話する質問を聞き、瞬発的に英語で答える練習を行う。テキストは見ない。
質問のセンテンスは、中学英語なみのシンプルで短いものが多い(上級になるとかなり長い文も出てくるが)。まったく英語に自信がない人でも、スピードにさえ慣れれば楽々答えられる。
もし答えるのが遅れたり、言葉に詰まったりしたときは、講師の発話の後について答えの英文を言えばよい。小さなミスや発音はその都度直され、何度も繰り返して練習させられる。また、その日に練習した内容は、次回のレッスン以降、たびたびさかのぼって復習を行う。
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