これがカランのレッスンのほぼすべてといってよい。
母語で考える余裕なしで、次から次へと大量の英語を聞き、オートマティックに即答する訓練を続けると、英語を聞き取る力がまずついてくる。それもナチュラル・スピードを上回る速さの英語に耳が馴れるので、ニュースやネイティブ・スピーカー同士が話す英語も、気づくと聞き取りやすくなってくる。
レッスンでは毎回、英語を大量に聞くとともに、それと同じくらい大量に話さなければならない。30分なら30分、60分なら60分、ひたすら「聞いて話す」を繰り返すことを想像してみよう。耳ばかりか、嫌でも口が英語に馴れてくる。口唇、口蓋、舌、声帯などが、使い慣れた日本語とは別物の「英語の音」を出すために、「英語のフレーズ」を滑らかに発話するために、力を合わせて動き出す。
音の刺激や身体的運動の刺激を受けて、当然、脳のなかでも変化が起きる。日本語を処理する回路とは別に、英語を処理するための回路ができはじめ、これによって母語を介さず英語に反応することが次第に楽にできるようになってくる。
カランをより効果的に活用するには?
と、ここまでで、「カランをやれば、英会話ができるようになる」と、私がひとことも言っていないことに、気づいていただけただろうか?
カランでは英語に対する反射神経が鍛えられる。続ければ、頭を悩まさずにすんなり使える英語のセンテンス、英文のパターンがどんどん増えていくだろう。ややこしい時制や仮定法、関係詞や間接話法を使ったセンテンスなどが、すらすら口から出てくるようになったら、あなたの英語の世界にどれほど可能性が広がることだろう。
だがそれだけで、流暢で自然な英語の自己表現ができるようになるわけではない。カラン・メソッドは、英会話の下地をつくるうえで力を発揮するのである。しっかりした土台ができたら、その上にどんな建物を建てるかはあなた次第。自分にとって必要な分野の語彙を増やし、応用力を伸ばす努力を続ければ、実践で使える会話力は着実に伸びていくだろう。
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