時給激安「パート主婦」はなぜ値切られるのか

結局「カフェラテ」を買う気にはなれない

パートを始めたものの、今後は別の葛藤が…(写真:TeerawatWinyarat/iStock)
新聞記者を辞めた後、会社員と女性活躍に関する発信活動、さらに大学院生と3足のわらじを履きながらバリバリ働いてきた中野円佳さん。ところが2017年、夫の海外転勤により、思いがけず縁遠かった専業主婦生活にどっぷり浸かることに。そこから見えてきた「専業主婦」という存在、そして「専業主婦前提社会」の実態とそれへの疑問を問い掛けます。

前回記事で、「自分で稼いだおカネで、カフェラテを飲みたい」と書いたのだが、今年に入って私は、シンガポールで、帯同ビザでも就労許可が下りるパート仕事を始めた。

日系企業ではあるがシンガポール人の社員もいて、シンガポールで働くのがどんな雰囲気なのか見てみたかったし、何より自宅でひとりリモートワークだけしていると息が詰まる。「出勤」していく夫をうらやましく思い、私も誰かと一緒に働きたい!と思い、求人に応募したのだ。

結局、カフェラテは「買えない」

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これまでも駐在妻をパートに雇ってきた会社で、とても理解がある会社だ。英語を使ういい機会にもなるし、これで不定期すぎるフリーランスの仕事を補うこともできる。久しぶりの「オフィス」にほくほくと通い始めて、そして、すぐに気がついた。

時給でパート仕事をすると、時給の半分くらいがあっという間に吹っ飛ぶカフェラテなど、とても飲む気にならないということに。

週2回からOK、1日3時間からOKといった「主婦向け」の柔軟な勤務体制はとてもありがたい。子どもの学校や幼稚園の帰る時間に合わせられ、長期休暇にも対応してくれる。その一方で、1日3時間、時給1000円程度で働くと、ちょっと豪華なランチに行けば、下手をするとほとんど1日分の給与が吹っ飛んでしまう。

カフェラテは飲まなくなる、ランチにも行かなくなる(ホーカーで3~4シンガポールドルでチキンライスや麺が食べられる)。シンガポールでは日本よりかなり安いタクシーにも乗らなくなる。時給というのは、やはりその人の行動にかなり影響する。ちなみに国全体の消費にも影響するだろう。

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