01. ムーミンの物語はフィンランドで生まれた
02. ムーミンの小説シリーズは50カ国以上の言語に翻訳され、世界のほとんどの国で読まれている
03. その小説シリーズは国際アンデルセン賞を受賞するなどフィンランドを代表する児童文学と評価されている
04. ムーミンの原作者トーベ・ヤンソンは1914年、フィンランドのヘルシンキで芸術家の両親のもとに誕生
05. ヤンソン一家は毎年夏の休暇をフィンランド湾に浮かぶペッリンゲ群島など自然豊かな郊外で過ごし、その記憶がムーミンの世界に色濃く反映されているといわれる
06. ペッリンゲ群島のクルーヴ島は、トーベが過ごしたコテージが今も残り、ムーミンファンが集う島として知られる
07. ムーミンの原型は、トーベが10代の頃に別荘のトイレの壁に描いた落書き「SNORK(醜い生き物)」
08. 「ムーミン」の名は、美術学校に通っていた頃の下宿先の叔父の脅し文句「つまみ食いをすると“ムーミントロール”が首すじに息を吹きかけるぞ」がヒントになっている
09. トーベは15歳から風刺雑誌『GARM』の挿絵を担当。署名の横にたびたびムーミン風のイラストを添えていた
10. トーベ・ヤンソンが挿絵と文の両方を手がけたムーミンの原作小説は、全9作が刊行された
11. ムーミンの小説シリーズでは自然のもたらす災害がたびたびテーマとなっている。彗星の衝突、大洪水、大寒波、海の異常な干潮、たつまきなど
ムーミンの物語の始まり
12. 第1作は1945年の『小さなトロールと大きな洪水』
13. 『小さなトロールと大きな洪水』は駅売店などで販売され、初版原書2800部のうち売れたのは402冊だった
14. 第2作は1946年出版の『ムーミン谷の彗星』。スナフキンやスノークたちが登場するムーミンの原点的物語
15. 1948年出版の第3作『たのしいムーミン一家』はシリーズ初の英訳版が出版され、国内外で注目され始めた作品
16. 1950年出版の第4作『ムーミンパパの思い出』はムーミンパパが子ども時代から冒険を経てママに出会うまでの自伝風物語を執筆、家族に語って聞かせるという内容
17. 1954年出版の第5作『ムーミン谷の夏まつり』は洪水で奇妙な家に移り住んだムーミン一家が演じる劇中劇
18. 1957年出版の第6作『ムーミン谷の冬』は「少年少女新世界文学全集」の1冊として日本に紹介された最初の作品
19. 1962年出版の第7作『ムーミン谷の仲間たち』はシリーズ唯一の短編集。スナフキン、スニフ、フィリフヨンカなどムーミン谷の住人それぞれの物語が描かれる
20. 1965年出版の第8作『ムーミンパパ海へいく』は新天地を求め孤島に移住したムーミン家の変化を追った作品
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