「ムーミン」の正しい大きさを知っていますか 50カ国以上で愛されるキャラの蘊蓄100章

✎ 1〜 ✎ 89 ✎ 90 ✎ 91 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
世界の子どもたち、子どもだった大人たちに今も愛される続けるキャラクター「ムーミン」谷の住人たち(写真:Newspix24/アフロ)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは世界50カ国以上で愛される「ムーミン」。あっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。
この連載の一覧はこちら

01. ムーミンの物語はフィンランドで生まれた

02. ムーミンの小説シリーズは50カ国以上の言語に翻訳され、世界のほとんどの国で読まれている

03. その小説シリーズは国際アンデルセン賞を受賞するなどフィンランドを代表する児童文学と評価されている

04. ムーミンの原作者トーベ・ヤンソンは1914年、フィンランドのヘルシンキで芸術家の両親のもとに誕生

05. ヤンソン一家は毎年夏の休暇をフィンランド湾に浮かぶペッリンゲ群島など自然豊かな郊外で過ごし、その記憶がムーミンの世界に色濃く反映されているといわれる

『モノマガジン』2018年7月16日号(7月2日発売)。総力特集は「いま 絶版車が呼んでいる」。特集は、「モノが違う! スタイルが違う!コレが北欧の傑作品!」「暑い夏に効く!デジタルmono 最新レポート2018」などです。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

06. ペッリンゲ群島のクルーヴ島は、トーベが過ごしたコテージが今も残り、ムーミンファンが集う島として知られる

07. ムーミンの原型は、トーベが10代の頃に別荘のトイレの壁に描いた落書き「SNORK(醜い生き物)」

08. 「ムーミン」の名は、美術学校に通っていた頃の下宿先の叔父の脅し文句「つまみ食いをすると“ムーミントロール”が首すじに息を吹きかけるぞ」がヒントになっている

09. トーベは15歳から風刺雑誌『GARM』の挿絵を担当。署名の横にたびたびムーミン風のイラストを添えていた

10. トーベ・ヤンソンが挿絵と文の両方を手がけたムーミンの原作小説は、全9作が刊行された

11. ムーミンの小説シリーズでは自然のもたらす災害がたびたびテーマとなっている。彗星の衝突、大洪水、大寒波、海の異常な干潮、たつまきなど

ムーミンの物語の始まり

12. 第1作は1945年の『小さなトロールと大きな洪水』

13. 『小さなトロールと大きな洪水』は駅売店などで販売され、初版原書2800部のうち売れたのは402冊だった

14. 第2作は1946年出版の『ムーミン谷の彗星』。スナフキンやスノークたちが登場するムーミンの原点的物語

15. 1948年出版の第3作『たのしいムーミン一家』はシリーズ初の英訳版が出版され、国内外で注目され始めた作品

16. 1950年出版の第4作『ムーミンパパの思い出』はムーミンパパが子ども時代から冒険を経てママに出会うまでの自伝風物語を執筆、家族に語って聞かせるという内容

17. 1954年出版の第5作『ムーミン谷の夏まつり』は洪水で奇妙な家に移り住んだムーミン一家が演じる劇中劇

18. 1957年出版の第6作『ムーミン谷の冬』は「少年少女新世界文学全集」の1冊として日本に紹介された最初の作品

19. 1962年出版の第7作『ムーミン谷の仲間たち』はシリーズ唯一の短編集。スナフキン、スニフ、フィリフヨンカなどムーミン谷の住人それぞれの物語が描かれる

20. 1965年出版の第8作『ムーミンパパ海へいく』は新天地を求め孤島に移住したムーミン家の変化を追った作品

次ページコミックスの連載がスタート
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事