「おやつの我慢勝負に勝つ子」が優秀なワケ 自制心や忍耐力の育成が子どもを成長させる
「非認知能力」という言葉をご存じだろうか。これは、自制心や忍耐力、勤勉性など、偏差値やIQのように数値化できない能力を指す。
2020年から始まる教育改革においても、「知識・技能」や「思考力・判断力・表現力等」と並ぶ学力要素として、幼稚園から高校に至るすべての学校段階で位置付けられた。
非認知能力はとりわけ、幼児期における育成が決定的に重要だといわれている。
新しい小学校教育では、英語が教科となり、プログラミングが必修化される。しかし、これらを小学校入学前から先取りして教え込めば、将来的に子どもの学力が向上し有利になるかというと、そうとも限らない。
学力よりも先に非認知能力を鍛えるべきなのである。
おやつの"我慢勝負"で自制心の高さを見る
非認知能力の重要性を印象づけた研究に、米コロンビア大学の心理学者であるウォルター・ミシェルが考案した「マシュマロ・テスト」による一連の研究がある。
これは、主に4歳児を対象に、今すぐ1個のマシュマロを食べるか、しばらく我慢して2個のマシュマロを食べるかを観察して、自制心の高さを測るテストである。
「そんな簡単なこと」と思うかもしれないが、研究の結果、しばらく我慢して2個のマシュマロをゲットした子どもは、全体の2〜3割に過ぎなかった。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら