「勉強力」が皆無な高校生の、ひどすぎる現実 模範解答を事前に配る「教育困難校」の試験

「一夜漬け」さえしない生徒たち
12月に入るとクリスマスや年末年始のイベントと、世間は急に慌ただしくなる。一般受験を目指す受験生にとっては、最も嫌な時期だ。受験生ではなくても、2学期制を採用している高校の生徒を除いた高校生にとって、12月上旬は2学期末の期末試験の時期である。将来の進学を目指して、成績や学力を気にする高校生たちには、世間が浮足立つこの時期の試験準備は、誘惑に負けないように気持ちを強く持たなければならない厳しい試練となるが、「教育困難校」の生徒たちにとっては、普段の試験のときとまったく変わらない日々である。
高校生ともなれば、定期試験に向けて少なくとも1週間くらい前から、計画的に試験勉強をすると一般的には考えられているだろう。しかし、この高校生像は「教育困難校」の生徒には当てはまらない。試験前に試験勉強をすることを彼らに期待しては、失望するだけだ。スケジュールを立てて計画的に勉強するどころか、一夜漬けさえしない生徒もいる。
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