開幕1カ月、西武の独走支える強力打線の存在

プロ野球解説者「礒部公一連載コラム」第一弾

1991年の甲子園大会に出場した高校時代の筆者(写真:岡沢克郎/アフロ)

3年生の夏には捕手、そして主将として夏の甲子園に初出場し、バッターとしてホームランも放ちました。チームは2回戦敗退でしたが、このときのプレーが効いて、私は高校の日本代表メンバーに選出されました。

当時のチームメートには、松井秀喜選手をはじめ、そうそうたるメンバー。

小さい頃から「夢はプロ野球選手になることです」と言い続けてきた私ですが、選出されたとき、夢だったプロ野球が、本当の“目標”に、明確に変わりました。

これからプロに行く選手のプレーを目の当たりにし、そして一緒に戦ったことで、プロというレベルがどういうものなのか、その片鱗を垣間見たのです。

松井秀喜(後輩なので呼び捨てです!(笑))のバッティングは、今思ってもスゴかったね……。スウィングスピード、飛距離は今でも忘れられないです。

おっと、文字数がかなり進んでしまったので、ひとまず私の振り返りはここまで。残りは次回に続くとして、今シーズンのプロ野球の話をしましょうか。今後、同コラムでは、今までどこにも語ってこなかったこと……たとえばあの、私の野球人生の中でも最大の試練であった、球界再編問題のことなども、お伝えしていければと思います。ご期待いただけるとうれしいです。

西武ライオンズの強力打線を徹底解説

今シーズン、この原稿を書いている時点で、全チームが30試合近くを消化してきました。

まずは私が在籍したパ・リーグを中心にして見ていくと、いちばん目立つのがやはり19勝7敗(5月2日試合終了時点)と首位を独走する埼玉西武ライオンズの誇る、超ド級の強力打線!

後日、僕の在籍した近鉄バファローズの話もしたいと思っていますが、今の西武打線はまさに、2001年、近鉄がリーグ優勝を果たしたときの“いてまえ打線”を彷彿とさせる見事な打ちっぷりです。

去年、私はコーチとして現場にいましたから、身近にいればそのスゴさがさらにわかります。

今年は昨年に引き続く打線の強さに加え、選手それぞれが「ここまで打ち勝ってきている!」という自信にあふれていて、ポジティブな勢いが止まらない。この“勢い”というものが、プロ野球には必ずあります。もしかしたら、人生やビジネスにおいてもそういう時期は必ずあるのかもしれませんが、勝負の世界において“いい風が吹く”というのは不可欠です。

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