梨田監督「電撃辞任」で揺れる楽天が目指す先

最下位に沈むイーグルス、借金20で引責の形

阪神タイガース戦を見つめるプロ野球楽天の梨田昌孝監督(右)。試合後に辞任を申し入れた。6月16日、仙台市の楽天生命パーク宮城(写真:共同通信)

皆さんこんにちは。プロ野球解説者の礒部公一です。

セ・パ交流戦もほぼ日程を消化し、東京ヤクルトスワローズが球団史上初の勝率1位を決めました。

交流戦の順位は、楽天を除くパ・リーグ球団が予想通り上位を占める結果になり、やはり今年もパ・リーグが勝ち数でセ・リーグを上回るという例年通りの展開で終わろうとしています。

そんな中、やはりこの話題に触れないわけにはいかないでしょう。

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6月16日(土)阪神タイガースとの試合後、楽天で3年目の指揮を執っていた監督・梨田昌孝氏が成績の低迷を理由に辞任されるという、異例の事態が起こりました。

これは63試合目での出来事でしたが、今はなき近鉄バファローズの現役時代から指導していただいて、昨年まで同じユニフォームを着て戦い、公私共々お世話になってきた野球界での偉大な先輩です。驚きと寂しさを痛感し、動揺を今もまだ隠しきれません。

今日はいつものコラムのスタイルではなく、梨田元監督スペシャルでお送りしたいと思います(これ以降、「梨田さん」とお呼びします)。

出会いは20年以上前

梨田さんとは、私がプロ野球に足を踏み入れた1年目からのお付き合いになりますから、出会ってからはかれこれ21年です。

とはいえ、私の入団当時は、近鉄バファローズの2軍監督として指揮を執られており、対して1年目からほぼ一軍登録をされていた私ですから、当初はあまり顔を合わせることはありませんでした。しかし、2000年から一軍監督に就任され、選手と監督という直接的な師弟関係に。

監督になられたときの印象は、「男前でダンディな方だなあ」と率直に思ったのをよく覚えています。

指導スタイルは選手との「コミュニケーション」をしっかりと取られ、怒ることはほとんどなく、選手のやりやすい環境を作ってくれる、というもの。

選手の自主性を尊重してくれるので、野球がとても楽しかった。

そのスタイルは、楽天の監督になられてからも、なにも変わっていらっしゃらなかったのです。とにかく「和」を大事にする姿勢は、ずっと不動のものでした。

当時は捕手と外野手の二足のワラジを履いていた私でしたが、梨田さんから「もう一度、捕手一本でやろう」と提案があり、捕手としての“いろは”を教えていただきました。

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