「職場の飲み会」で押さえるべき3つの心得 「上司との会話」は2種類の質問を使い分ける

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「今日のお店の雰囲気どうですか?」といった質問のことを指します。この質問には、「YES」か「NO」だけではなく、自分の思いを伝える必要が出てきます。「天井が高くて開放的でいいね」とか「料理がおいしくていいね」など、相手の思いによって答えに変化が表れます。

環境がよいと言われたらインテリアや空間の話に、料理のことに話が及んだら好きな料理や調理法について、会話をつなげていきます。相手が振った話題に沿って話を展開していけるので、こちらには話題提供の負担はかかりにくく、相手は自分が発したことへの関連なので話しやすいという利点があります。さらに「へぇ、そうなんですね!」「知りませんでした!」「すごいです!」などの感嘆詞を相槌に織り込んでいくと、相手が気持ちよく話してくれるでしょう。

しっかりと相手の話に頷きつつ、クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンをうまく組み合わせて使っていきましょう。

まずは言われたことを受け止める

さらに上級の方法として、質問は単独で使わないことが大切です。

「受け止め」とセットで使うことで、より一層、相手との会話がスムーズになります。

「昨日、久しぶりに映画を観に行ったんだけど」

×「何を観たのですか?」

〇「(頷きながら)久しぶりに映画を! 何を観たのですか?」

このように、いきなり質問をするのではなく、まずは言われたことを受け止めることで、自分の話をきちんと聞いてくれているという信頼感と安心感を与えられ、より次の質問に答えてもらいやすくなります。

TV番組で見るような上手な司会者はこの方法を取っていますので、お手本にチェックすることもお勧めです。

職場の異動も多い季節、新しい人間関係をよりよく構築していくための一助になりますように。

大野 萌子 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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おおの もえこ / Moeko Ohno

法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行い、机上の空論ではない「生きたメンタルヘルス対策」を提供している。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がある。

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