「職場の飲み会」で押さえるべき3つの心得 「上司との会話」は2種類の質問を使い分ける

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2)「飲み会」といっても職場には違いない

職場におけるハラスメントの基準となる「職場」とは、事務所内だけではありません。たとえば、取引先、移動中の車中なども挙げられますが、間違えやすいのが、歓送迎会などのイベントです。

気の合う職場の仲間と少人数で飲む居酒屋はプライべートとみなされますが、課や部、グループ全員に声が掛かるような歓送迎会などの飲み会は、職場における半強制の集まりとみなされ、たとえ場所が居酒屋であっても職場に該当します。

ですから、それなりのマナーが必要になります。無礼講などの言葉が使われることがありますが、あくまで職場ですので、言動には節度を持ちましょう。

相手に話してもらうためには「質問の力」が必要

3)会話を円滑にする「質問上手」になる

特に上司が相手の場合に、何を話したらよいのかわからないという相談をよく受けます。普段のやり取りがメール中心だったりすると、直接話すことも少なく、何を話題にしてよいのか途方に暮れてしまうこともあるようです。

基本、コミュニケーションは、話すより聞くことにエネルギーを注いでください。自分が話すのではなく、相手に話してもらうことが大切です。適度な相槌を打つことや頷くことも大切なのですが、相手がおしゃべりでないかぎりそれだけでは会話が弾みません。会話を続け、相手に話してもらうためには、質問の力が必要になります。

質問には、2種類あります。1つは、クローズドクエスチョン(閉ざされた質問)と呼ばれるものです。

「今日、食べ放題飲み放題のコースらしいですけど、お昼は食べましたか?」というような質問を指します。この質問には「食べた」か「食べない」という答えが返ってくることが想定できます。このように、「YES」か「NO」で答えられる質問のことをグローズドクエスチョンと呼びます。

相手が答えやすいというメリットがある一方で、連続して使うと、Q&Aのパターンに陥ってしまいます。立て続けにインタビューを受けているのと同じ状態になり、責め立てられている感じを相手に与えてしまうことも多く、特に部下に対しては避けたほうが望ましいといえます。会話のとっかかりに使う分には問題ありませんが、多用は避けましょう。

それを防ぐのが、オープンクエスチョン(開かれた質問)です。

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