「日本人はクリエーティブでない」はウソ

「スキル」に差はない!では何が足りないのか?

「日本にベンチャーカルチャーをつくりたい」
伊佐山元氏が立ち上げた新会社WiLの共同創業者である西條晋一氏と松本真尚氏の2人とそれぞれ「シリコンバレーと日本をつなぐ」「日本の大企業のオープンイノベーションを支援する」というミッションについて語る。
今回の対談は、元ヤフーCIO(最高新規事業責任者)の松本真尚氏。松本氏はヤフーの井上雅博・元社長の下、ヤフーBB・ヤフーショッピングの立ち上げを行い、ソフトバンクの孫正義社長の下、ボーダフォンの買収に携わり、その後はヤフージャパンのトップページをはじめとする主管サービスを担当するなど第一線で活躍してきた。
伊佐山氏いわく「アメリカやインドを含め、海外でのビジネス経験も豊富で、斬新な発想力や異業種を巻き込む力も持っている。日本のベンチャーシーンを支えた経営者のひとり」である。

ベンチャー“ブーム”で終わらせたくない

伊佐山元(以下、伊佐山):今、日本のベンチャーシーンは大きく動いています。

現在、政府はベンチャーキャピタルに企業が出資した場合、法人税を減税する優遇措置の方針を決めるなど、「ベンチャー投資の促進」の動きが活性化している。また、ここにきて、ベンチャー市場の動きも、政府がファンドを立ち上げるなど“おカネ”は増えており、ベンチャー企業の資金調達も増加傾向にある。

さらに、若手起業家も数多く生まれています。特に、シリコンバレーの有力スタートアップ・インキュベーターである「Yコンビネーター」や「500スタートアップス」から日本人起業家の卒業生も出ているなど、10年前には考えられない動きもある。また、起業に成功した人たちが、エンジェル投資家になり、2週目を歩み始めています。すべてが「そろっている」と言っても過言ではない。

松本真尚(以下、松本):この盛り上がりを“ブーム”として終わらせないようにしたい。国が制度を作るだけ、若者にアントレプレナーシップ教育を行うだけでは一過性の“ブーム”で終わってしまう。“ブーム”で終わらず、「カルチャー」として定着させること――。「シリコンバレーと日本をつなぐ」「大企業とベンチャーをつなぐ」ことでその基盤を作りたいと思っています。だって、シリコンバレーのことを“ブーム”だと言う人は、誰もいないわけだから(笑)。

次ページ多様性が生む“ぶつかる”文化が必要
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 最新の週刊東洋経済
  • 御社のオタクを紹介してください
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ストロング系チューハイの光と影
ストロング系チューハイの光と影
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
人材戦略から儲けのからくり<br>まで コンサル全解明

人材の争奪戦が過熱し、年収水準もうなぎ登りに。デジタル化を背景にコンサルティング業界は空前の活況を呈しています。本特集ではコンサル業界の動向やビジネスモデルを徹底解説。コンサル会社を賢く選び、上手に活用していくノウハウを紹介します。

東洋経済education×ICT