日本のベンチャーイベントにモノ申す! 参加者が”見物客”から”実行者”に変わるべきだ

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「日本に、シリコンバレーのようなベンチャー文化を定着させたい」――。
「日経産業新聞40周年特集 若き40人の異才」にも選ばれた本連載の著者である伊佐山元氏。今回は、共同創業者CEOを務めるWiLのビジョンのひとつでもある「ベンチャー文化を定着させる」ということについて、イベントという切り口から書いてもらっています。今回紹介するのは、日本を代表するベンチャー関連のイベント「インフィニティ・ベンチャーズ・サミット(Infinity Ventures Summit、IVS)」。シリコンバレーから日本のベンチャー関連のイベントはどのように見えるのか――。
クリックで動画がご覧いただけます

「We learn from first-hand and concrete experiences」

我々は、直接携わった経験から多くを学ぶ

どんな立場であれ、「本物に会う」という経験は、多ければ多いほど良いし、どのような立場でも、何歳になっても意識すべき行動指針だと考えている。ベンチャーキャピタリストとしての成功も、どれだけ多くの経営者と出会い、良い経営者の資質や世界観を理解するかにかかっている。

 現在、シリコンバレーから日本のベンチャーシーンを見て思うことは、ここ数年で大きな変化が起きているということだ。たとえば、ベンチャーに関連するイベントをひとつとってみても、変化を見ることができる。それは“数”が圧倒的に増えたことだ。

たとえば、サムライインキュベートが主催する「サムライベンチャーサミット」、B DASH VENTURESが主催する「B Dash Camp」、サイバーエージェント・ベンチャーズが主催する「RISING EXPO」、インキュベイトファンドが主催する「Incubate Camp」、MOVIDA JAPANの「DEMO DAY」、FUJI STARTUP VENTURESの「FSV MEETUP」、KDDI無限ラボドコモ・イノベーションビレッジのイベント、それ以外にも小さなピッチイベントなど数え上げればきりがない。10年前などはこうしたベンチャー関連のイベントがほとんどなかったことを考えると、こうした流れはすばらしいと思う。

とはいえ、あえて「黒船」的な視点からの物言いをさせてもらうと、イベントの“数”が増えたことを無条件に喜んでいるだけでは、ダメだ。

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