「本性を隠しておとなしいふりをする」というようなものがないか、数名で悩んだあげく、どうしても日本語に近い意味で表現したいなら、「pretend to be(形容詞)」の形にして好きな形容詞を入れるほうが、誤解がないのではないかという結論に至りました。必ずしも同じようなイディオムが存在するわけではないので、しかたがないですね。
acting shy シャイなふりをする
play innocent しらを切る
play dumb しらばくれる・とぼける
pretend to be (形容詞)(形容詞)なふりをする
ネコの毛色いろいろ
タロウさん、ハナコさん以外でも、どのくらいの割合でネコ派とイヌ派がいるのか聞いてみると、8人中4人がネコ派、3人がイヌ派、1人はどちらも嫌いという結果でした。筆者は強いて選ぶならイヌ派。でも、ネコもかわいいのでネコ派の気持ちもよくわかります。
研修生たちも、お互いに「だよね~!」とか「意外!」などと盛り上がっていましたが、そんな中でネコ派のナナコさんが、愛猫のタマちゃんの写真を見せてくれました。タロウさんが真っ先に食いついて
と叫びます。「三毛猫」と言いたかったのでしょうけど、オバケのQ太郎になってしまいました。筆者が訂正しようとするとナナコさんが、
と言うので、不思議に思ってNanako, she is not a tortoiseshell.(ナナコさん、タマちゃんはサビ猫じゃないよ)と教えてあげました。驚いたナナコさん、以前和英辞典で「三毛猫」を調べたらtortoiseshellと書いてあったのだとか。
tortoise /ˈtɔrſəs/ は発音が難しく、「トーラス」のように読みます。日本語では「トータス」というカタカナがあてられますが、これは「リクガメ」のこと。shellは「甲羅」という意味ですから、tortoiseshellは「べっ甲」。つまり、tortoiseshellをネコに使うと黒と赤(茶色)の毛が、べっ甲のように混ざった「サビ猫」のことを指します。
なぜその辞書は「三毛猫」の欄にtortoiseshellを載せたのでしょう? 通常、英語で三毛猫はcalico catと言います。略してcalicoだけで呼ぶこともあります。calico /ˈkælɪˌkoʊ/ の発音は文字どおりにそのまま読んで、「キャレコウ」のように言えば大丈夫です。
これ以外に、ネコの毛色を表す英語表現で覚えておくと便利なのがtabby /ˈtæbi/(テャビー)です。これは「トラ猫」のこと。トラのように縞模様になっている毛色のネコを指します。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら