次に、こんな表現は聞いたことがありますか。
「隠しておいた秘密をばらす」という意味で使う表現です。
問い詰められたからといって、大事な秘密を漏らしてはいけませんね。Please don’t let the cat out of the bag. (秘密は守ってください)
一説では、昔、市場で子ブタの代わりにネコを袋に詰めて売る詐欺があったとのこと。その際、袋からネコが出てしまい詐欺がばれたというエピソードからきた表現なのだとか。自分の好きな文に当てはめてそのまま使うことができます。
(口を滑らせたのは誰だ?)
My crush knows I like him because my best friend, Kyoko, let the cat out of the bag!
(好きな人に私の気持ちを知られたわ、親友のキョウコがばらしたのよ!)
袋から飛び出したネコがあちこち駆けまわっている様子を思い浮かべると、秘密がどんどん広がっていくようなイメージで面白いですね。
鬼の居ぬ間に洗濯
最後にこんなことわざも覚えておくといいでしょう。
(ネコがいないときに、ネズミたちが遊ぶ〔鬼の居ぬ間に洗濯〕)
日本の「鬼の居ぬ間に洗濯」は「遠慮する人がいないすきに、思い切りくつろいで命の洗濯をする」という意味ですが、英語のほうがかわいらしい感じがしますね。ネズミたちがのびのびと走りまわっているような情景が浮かびます。
ちなみにmice /maɪs/「マイス」はmouse /maʊs/「マウス」(ネズミ)の複数形。特殊な変化なので覚えておいてください。でも、これがcomputer mouse(コンピュータのマウス)のときには、複数形はmiceだけでなく、mousesと言ってもいいようです。近くにネーティブがいたら、その人がどっちを使うか試しに聞いてみてください。正式にどちらを使うのかが決まっていないので、企業などが製品の話をするときにはmouse devicesと呼んでmouseの複数形の使用を避けるようです。
研修の終わりに週末の予定を聞くと、ハナコさんはご主人が出張で福岡に行くので、友達とのんびりするとのこと。タロウさんがすかさず、Oh, when the cat’s away, the mouse will play!(ネコがいないときに、ネズミが遊ぶ)とわざわざネズミを単数形にしてからかいます。新しく学んだものをすぐに使ってくれるのはうれしいのですが、いつも冗談になってしまうのがなんとも……。
ムッとしたハナコさんが、I don’t change at all whether he’s with me or not!(ダンナがいようがいまいが、私はまったく変わらないです!)と言うと、タロウさん、No, no, you’re the cat!(違う、違う、ハナコさんがネコだよ!)と言って大笑い。思い切り背中をたたかれていましたが、仲がいいのやら悪いのやら……。
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