「日本人初の9秒台」のニュースから学ぶ英語 実はあの受験英語が役に立つ!

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同じ表現を繰り返すことなく、語彙のバリエーションを出すことで、より完成度の高い書き物になりますので、皆さんもプレゼンテーションやスピーチのときには意識して、極力同じ単語を使わないようにしてみるのもいいかもしれませんね。

オリンピックまでにマスターしたい表現

最後に選手が何秒で走ったかを述べるときの言い方を覚えておきましょう。これは陸上だけでなく水泳などでも使えますので便利です。いちばんシンプルなのが、

Kiryu ran a 9.98. (桐生選手は9.98秒で走った)

です。記録を表す数字の前にaが付いていて、ちょっと不思議な感じもしますが、これは記録タイムとして数字を述べているからaが付くのです。スポーツの記事では、記録などはもうすでに読み手も何のことなのかをわかっているということで、秒とか分とかタイムとか、すべて省略して書くことが多いのです。

ある記事の中でも、桐生選手のコメントに I thought it might be a 9.99 or a 10.00 at first. (初めは9.99秒か10.00秒かもしれないと思いました)というのがありましたが、タイムを表す数字のどちらにもaを付け、秒やタイムなどは省いていました。

もちろんtimeという単語を省略せずに、

Kiryu ran a time of 9.98 seconds. (桐生選手は9.98秒というタイムで走った)

と言うこともできます。タイムを使わずに、

Kiryu ran 9.98 seconds. (桐生選手は9.98秒で走った)

と秒数をそのまま言う(このときはaを付けない)ことも可能ですし、timeという単語の代わりに、走った距離や競技を表す名詞で述べることもできます。

Kiryu ran a 9.98-second race. (桐生選手は9.98秒で走った)
Kiryu ran a 9.98-second 100-meter dash. (桐生選手は9.98秒で100メートルを走った)
Kiryu ran a 9.98-second 100 meters. (桐生選手は9.98秒で100メートル競走を走った)

100-meterは「100メートルの」という形容詞として使用し、100 meters は「100メートル競走」という競技の名前で使用しています。
形容詞の時にはsがつかないこと、100 meterssがついて協議を表すので、前に冠詞のaがついていることなど、細かいですがよく見ると
意外に難しいものなのです。

水泳のときにはrunという動詞の代わりにswimを使えば同様に使用することができます。

今後も陸上や水泳競技の結果を知らせるニュースなどが出たら、これらを覚えておいて、ぜひ英語で記事を読んでみることをお勧めします。これらの言い方をマスターして、東京でオリンピックが開催されるまでに英語でスポーツの話ができるようになっていたら、外国から来た観光客と楽しく話せるかもしれませんよ!

箱田 勝良 英会話イーオン 教務部 チーフトレーナー

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はこだ かつよし / Katsuyoshi Hakoda

1972年静岡県熱海市生まれ。1995年筑波大学国際関係学類卒業、株式会社イーオン入社。

講師として、これまでに約1万人を教える。スクールの講師を経た後、法人部教務コーディネーターとして、多くの企業の研修カリキュラム企画と講師を担当。楽天の社員の英語力研修も担当した。TOEIC(R)テスト990点満点、実用英語検定1級。

学生時代には1年間の留学以外には海外経験なしで、日本に住み暮らしながら英語力を飛躍的にアップさせた。その自身の経験を基に、現在は教務部のチーフトレーナーとして、イーオン全体の講師の研修やカリキュラム立案に関わる。

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