「日本人初の9秒台」のニュースから学ぶ英語 実はあの受験英語が役に立つ!

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実はこれ、名詞と動詞が同じ綴りの単語の多くに当てはまる、「名詞は前、動詞は後ろ」にアクセントを置くという法則のことなんです。例を見てみましょう。ほかにもたくさんありますが、今回はよく使う単語だけを挙げてみますね。声に出して読んでみて、自分が「名前動後」を実践できているかチェックしてみてください。

チェックしてみよう!「名前動後」の単語

名詞 (前にアクセント) 動詞 (後ろにアクセント)
cónduct /ˡkɑndʌkt/
行為
condúct /kənˡdʌkt/
~を行う
crease /ˡdikris/
減少
decréase /dɪˡkris/
減少する
ímport /ˡɪmpɔɚt/
輸入品
impórt /ɪmˡpɔɚt/
~を輸入する
ínsult /ˡɪnsʌlt/
侮辱
insúlt /ɪnˡsʌlt/
~を侮辱する
óbject /ˡɑbʤekt/
objéct /əbˡʤekt/
反対する
pérmit /ˡpɚmɪt/
許可証
permít /pɚˡmɪt/
~に許可する
présent /ˡpreznt/
贈り物
presént /priˡzent/
~を口頭発表する
prótest /ˡproʊtest/
抗議
protést /prəˡtest/
抗議する
fill /ˡrifɪl/
おかわり・詰め替え品
refíll /riˡfɪl/
~を詰め替える
suspect /ˡsʌspekt/
容疑者
suspéct /səsˡpekt/
~を怪しいと思う

 

受験が終わってしまったら、もう必要のない知識として埋もれさせていませんか? どちらも同じアクセントで使っていたという方は、これを機に修正していきましょう。英語を話すときに「名前動後」を意識できたら、皆さんの英語の発音がグッと通じやすくなります。受験英語にだって、実践で役立つ知識がいっぱい詰まっているんです!

そして、タロウさんの使ったrecordという単語も、これらの単語同様に「名前動後」で、次のようになるのです。

名詞 (前にアクセント) 動詞 (後ろにアクセント)
récord /ˡrekɚd/
記録・レコード
recórd /rɪˡkɔɚd/
~を記録する

 

ところがタロウさんは、名詞のrecord(記録)という単語を、動詞のアクセントの位置で言ってしまったのです。

Mr. Kiryu broke the national recórd in the 100-meter final on Saturday.

よくある発音の間違いなのですが、アクセントの間違いはネーティブに通じない可能性が高いので注意が必要です。

Mr. Kiryu broke the national cord in the 100-meter final on Saturday.(桐生選手が土曜日に100メートル決勝で日本記録を破った)

日本語では、懐かしの「ドーナツ盤」や「LP盤」は名詞であっても「レコード」と言いますので、英語でもなんとなく後ろを強く言ってしまいがちですが、英語では名詞は「レクッドゥ」のように前が強くなると覚えておきましょう。

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