2018年卒採用では、超売り手市場であることから、学生が有名人気企業に集中する傾向がより強まっている。一方で、業績良好で福利厚生が充実していても、知名度が低いため、採用に苦労している企業がある。
学生の知名度より業界内での存在感
有名人気企業が必ずしも優良企業とは言い切れない。一時期は就職人気ランキングで上位にありながら、その後、倒産してしまったというケースはいくらでもある。また有名人気企業が働きやすいとも限らない。人気企業で採用に困らないからこそ、従業員を大切に扱わないこともある。
採用においては、人気企業には応募が殺到するため、採用選考がていねいでないケースがある。こうした企業を受けて落ちた場合、学生は「なぜ落とされたのかわからない」とその企業を恨むことになる。
知名度が低いといっても、それは学生の間で知名度が低いのであって、ビジネスの世界では存在感が大きいという企業もある。業界におけるシェアが高い企業がそれに当たる。シェアが高ければビジネスに有利だし、高シェアにおじけづいて、後発企業が参入してこないケースもある。
就職人気ランキングの高い有名人気企業でなく、業界で圧倒的シェアを誇る企業にも目を向けてはいかがだろうか。ここでは「無名」ながらも「シェアトップ」の企業を取り上げてみたい。
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