「無名なシェアトップ」企業にも就活せよ! 有名人気企業に入社しても大切に扱われない

✎ 1〜 ✎ 294 ✎ 295 ✎ 296 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

2次面接の後に、筆記試験や役員面接が続くのだが、それ以外には学生に対し、製造している機械を見てもらう時間を設けている。機械に接することで、会社や仕事のイメージをつかんでもらい、ミスマッチによる早期退職を防ごうとしている。

学生にとって休暇の取得状況は、とても気になるだろう。同社の取引先は食品関連企業が多い。こうした業界にとって、クリスマスシーズンや7月は書き入れ時であるため、同社が訪問しても相手にしてもらえない。そこで同社では、年末と夏は連続休暇を取る社員が多い。「休める時には休もう」ということだ。

福利厚生も充実しており、借り上げマンションの社宅に、月額2000円で入居できる。全国一律で2000円。同社の東京支社は板橋区にあるが、新板橋駅から徒歩3分のマンションでも2000円、という破格の値段だ。

計量機というニッチな分野ではあるものの、世界的にシェアが高いことから、2014年には経済産業省の「グローバルニッチトップ企業100選」に選ばれた。

核磁気共鳴装置では世界2社のうちの1社

日本電子は電子顕微鏡のシェアが世界トップだ。電子顕微鏡にもいろいろあるが、製品によっては世界シェアが7割にものぼる。世界中の研究機関や大学で使用されている電子顕微鏡の大半は同社が製造している。

また 、「核磁気共鳴装置」(NMR)は世界で2社しか製造していないが、同社は2社のうちの1社。NMRとは物質の分子構造を原子レベルで解析するための装置で、有機化合物や高分子材料の分析に威力を発揮、製薬・バイオ・食品・化学といった分野で使用される。

同社の採用の特徴は、職種別採用を行っていること。一般職と総合職といった大まかな区分ではなく、開発、設計、サービス(保守・納入)、生産管理、営業、総務・人事、財務などに分けて募集している。

まずは最初に説明会に出席することが必須で、その後に応募者全員に向けて筆記試験を行い、その後にES提出となる。ESは学生の負担を考慮して、使い回しの利くオープンES(リクルート製)を採用している。

同社も面接時間が長い。1次面接では、学生1人に対し人事担当者2人の個別面接だが、学生1人には1時間をかける。さらに2次面接では、学生が希望する部署のグループ長や担当役員が面接官を務め、こちらも所要時間は1時間程度である。

次ページ有給休暇の期限切れなし
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事