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パナソニックが買収した米ブルーヨンダーに「SaaSの死」リスク到来。生成AIの進化で市場が激変

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パナソニックコネクト 樋口泰行CEO
パナソニック コネクトの樋口泰行CEO(写真:編集部撮影)

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黒字下で社員約6%のリストラを敢行したパナソニック ホールディングス。計画未達、前言撤回が相次ぎ迷走する経営には社内外から不安の声が聞こえてくる。本特集では、輝きを失った電機の名門の今に迫った。

「ブルーヨンダーの事業環境や事業リスクに変化はないか」──。

今年2月の決算説明会でアナリストから出たこの質問に、パナソニック ホールディングス(HD)の和仁古明CFOは「この状況は脅威ではなく大きなチャンスだ」と自信ありげに回答した。

ブルーヨンダーはパナソニックが2021年に総額約8600億円で買収したアメリカのIT企業。生産や物流などサプライチェーンに関わるソフトウェアを欧米の3000社以上に提供している。

巨額買収には「高値づかみだ」との批判はあったが、パナソニックが取り組むビジネスのサービス化、リカーリング(定期収入型)化の牽引役と期待されていた。

戦略の大幅な軌道修正

しかし、ブルーヨンダーをグループ全体の成長柱とするパナソニックの戦略は、結果として大幅な軌道修正が必要だった。

買収時点では計画系機能がSaaS(ソフトウェアをネット経由で提供するサービス)に対応しておらず、サプライチェーン全体を一元的に効率化するために必要な要素も不足していた。

そのため、パナソニックはブルーヨンダーに1000億円超の資金を投じ、同業の買収や追加開発を行ってきた。注文管理や顧客企業同士をつなぐ共通ネットワークは追加買収で手に入れたものだ。

だが、そんな努力に水を差すような出来事が起きる。24年11月にはランサムウェアによる被害を受けた。一部のサービスが停止し、主力市場の欧米で複数顧客が事業停止に追い込まれた。

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