店舗内に”住み込む”ほどのマックバカ 外食業界最強の出店システム"マックジス"とは?

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マクドナルドにはすでにこのノウハウはある。これをなんとか日本の会社に応用できないか。悶々としていたときに、マクドナルド時代の上司で2004年7月にグリーンハウスフーズに移っていた上田実・現専務取締役から「(経営の立て直しに)マクドナルドのノウハウを持っている人材が必要だ」声がかかった。

松下氏は自分の力を試そうとマクドナルドを退社し、2005年4月に同社へ移った。当時、主力業態の「新宿さぼてん」の既存店売上高は長い低迷が続いていた。

あなたはお給料、誰からもらっていますか?

当時のグリーンハウスフーズは、ほとんどの店長が黙々と自分の仕事をこなし、ミーティングや個人面談を実施するケースはほとんどなかった。松下氏が「あなたは誰からお給料をもらっていますか」と質問をすると、「10人に聞いたら10人とも“社長です”と答えた。思わず目が点になった」(松下氏)。誰に聞いても「お客様です」と答えるマクドナルドからすれば、考えられない状況だった。

グリーンハウスフーズに入社してすぐ、経営情報室を立ち上げ経営情報の可視化と出店戦略システムの構築を進めた。同時に、店長を集めた勉強会を開き、意識改革を2〜3年で徹底的に進めた。

意識改革のポイントはマクドナルド時代に基礎を培ったコーチングにあるという。店長に売り上げを上げるロジックをシンプルに伝えて、実行させる。「答えは相手の中にある。人は自分がやると言ったことはちゃんとやる。人がやれと言ったことについてはなかなかやらない」(松下氏)。店長にこれなら自分でもできそうだという気持ちにさせ、アルバイトを店舗運営に巻き込む方法を指導した。

こうした意識改革が功を奏し、グリーンハウスフーズの業績は2006年を底にV字回復を果たした。最初は3年のつもりで転職したが、執行役員になり、あっという間に7年が過ぎた。

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