店舗内に”住み込む”ほどのマックバカ

外食業界最強の出店システム"マックジス"とは?

最近、業界関係者の間でまことしやかに囁かれるうわさ話がある。ある外食業界を取り上げたバラエティ番組でのこと。打ち合わせ会場に集まった各社の営業や商品開発担当者 が一斉に、「あ、お前、今はこの会社にいたのか」「お前こそ、今はその会社にいるのか」と歓談し合った。現在は別会社に所属していながらも、みんなマクドナルドのOBだったというオチがつく。記者は少なくとも3人からこのうわさ話を聞いた。
外食業界でマックOBが活躍する企業は、すかいらーくを筆頭にバーガーキングの日本法人など多岐にわたる。マクドナルド出身者はどこで独立する道を選んだのか。本連載ではOBに話を聞きながら、なかなか表に出てこないマクドナルド独自の仕組みや強さに焦点を当ててきた。

OBはもっと、その経験を外で活用すべきだと主張するのが、コンサルタントの松下雅憲・ピープル&プレイス代表だ。松下氏はアルバイトを経て、1980年にマクドナルドに入社。1983年に店長になって以来、関西や九州で店長を勤めた。2005年にとんかつレストラン「新宿さぼてん」などを経営するグリーンハウスフーズに入社、執行役員を経て、2012年に独立。現在は外食業界などにコンサルタントをしている。

松下氏も20歳のころはマクドナルドに“住み込み”、連続68時間勤務を達成した筋金入りのマックバカ。4年間アルバイトをした後、「店舗数(注:1981年で300店)は少ないが、仕組みがしっかりしているこの会社は大きくなりそうだ」と入社を決意した。

松下氏がマクドナルド時代に学んだ最も大事なことは、「相手の気持ちになって考えること」だという。世の中、至る所にゴールデンルールはある。マクドナルドのゴールデンルールは「自分のして欲しいことをする」ということ。アルバイトをトレーニングする際にも「君がこうされたらうれしいだろう」と指導をする。

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