――マクドナルドで20年以上、働いてきました
マクドナルドは全国に3300店舗あり、入って1日目のアルバイトでもハンバーガーを作れる。お客様によっては「えっ? マクドナルドって安いから来ているんでしょ」とか、「お店がいっぱいあるから来ているんでしょ」という考え方があるかもしれない。
味で言えばマックよりもモスバーガー派
僕は食べることにあまり興味がない。調理師免許すら持っていないので飲食業には向いていない。ハンバーガーを作っている会社だったらアルバイトをちょっとして、すぐ辞めていた。もともと別にハンバーガーが好きなわけじゃない。
食べ物だったら、ご飯のほうがおいしいし、ハンバーガーだったら、モスバーガーのほうがおいしいと思っているくらい。マクドナルドではハンバーガーが好きで働いていたわけじゃない。僕が命を懸けて生涯働きたいと思ったマクドナルドはただハンバーガーを売っている会社ではなくて、人を作っている会社だった。
働く喜びを多く味わえる会社だったので、アルバイトを4年間、社員として21年間、合計25年間、ずっと生き生きと働いてきた。「僕は日本一のマクドナルド・バカです」と言い切れた。今の仕事を「誰よりも愛しているのは自分だ」と思えて毎日働けたら、もうそれでほとんど幸せじゃないですか。あなたも東洋経済バカなわけですよね?
――まぁまぁの東洋経済バカといったところでしょうか。
本当に気持ちから溢れていたら、毎日仕事に行く前から「今日はお店どうなっているかな」とか、「今度、あのアルバイトに新しいこと教えてやろう」とか、楽しみにできるわけです。サービス業で働くということは、目の前のお客様を少しでも元気にしたいとか幸せにしたいとか、毎日誰かに喜びを提供する“価値ある仕事だ”と気付きました。それを教えてくれたのはマクドナルドだったし、今もマクドナルドに感謝しています。
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