メニュー撤去にマクドナルド原田社長が反論

セット商品への誘導は否定

 

10月1日からマクドナルドの大半の店舗で、レジカウンターの前にあるメニューが消えた。ツイッターや情報サイトでは、「セットメニューを売るためでは」「高齢者や視力の弱い人には注文しづらい」といったコメントも飛び交っている。会社側の真意はどこにあるのか。

11月1日に開かれた日本マクドナルドホールディングスの決算説明会の場で、原田泳幸社長(=上写真=)は「なぜカウンターメニューを撤廃したのか」という記者の質問に答えた。

顧客が求めているのは、いかに早く商品やサービスを提供できるかというスピード感であり、従来のようにレジでメニュー見ながら商品を注文する形では後ろに並ぶ顧客のフラストレーションをためてしまう、というのが会社側の判断だ。

「日本だけがメニューを置いていた」

同社は1年以上にわたって、カウンターメニューを取り払った場合、顧客満足にどうつながるのか、商品の提供スピードをどのくらい短縮できるのかという検証を進めてきた。そもそも、レジカウンターにメニューを置いているのは、世界のマクドナルド店舗の中で日本だけということもあり、カウンターメニューを外すという判断に踏み切ったという。

会社側では「撤去というのは誤解。常設していないだけで、レジにはB5版のメニューをちゃんと用意してある」(広報部)と説明する。本来は注文に悩む顧客に対し、従業員が素早くメニューを提供することになっていたのだが、「正直いって、対応が不十分な店舗があった」と原田社長は話す。各従業員まで指示が行き届かず、「メニューがない」と判断した顧客が続出し、さまざまな情報が広まってしまったようだ。

次ページ原田社長「お客様のためだった」
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 占いのオモテとウラ
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • 井手隊長のラーメン見聞録
  • iPhoneの裏技
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

東洋経済education×ICT