ユニクロはなぜ中国人に愛されるのか? 中国で「日本発」を売りにしてはいけない(上)

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小
ビジネスにおいて、日本と中国の関係は深い。しかし、日本で伝えられる中国ビジネスの姿は、実態とズレがある。元財務官僚で、マッキンゼーで最年少パートナーとなった金田修氏。現在、中国で起業家として活躍する彼が、ネット業界、流通業界を軸にして、日本には伝わってこない中国ビジネスのリアルをつづる。
中国で圧倒的な支持を得るユニクロ。ブランドランキングでは、ZARA、H&Mを抑えてトップに輝いた(写真:Imaginechina/アフロ)

 最近では少なくなりましたが、日本企業のビジネスパーソンと仕事をする際によく耳にする言葉があります。

「日本品質を打ち出していきたい」

「日本発であることが生きるセグメントで売っていきたい」

「日本ブランドに対して中国人はどういう印象を持っているのか」

私は欧州やアジア各国の会社とも中国で仕事をする機会を多く持ってきましたが、自国の良さをアピールしたいと相談されたことはほとんどありません。

加えて、中国においては、日本発であることのメリットは、数年前に比べて確実に失われつつあります。仮にまだあったとしても、日本を売りにした瞬間に、政治リスクがそのまま経済リスクにつながる。尖閣諸島の領土問題などが起きると、「日本製だからいい」が即「日本製だから悪い」に転じ、日本製品の不買運動に発展してしまいます。

次ページ「よく見たら日本の会社じゃないか!」
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
「イトーヨーカドー幕張店」激戦区の大改装に差した光明
「イトーヨーカドー幕張店」激戦区の大改装に差した光明
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT