タオバオは1日で新宿伊勢丹1年分を売る 中国のEコーマースは日本とケタ違い

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ビジネスにおいて、日本と中国の関係は深い。しかし、日本で伝えられる中国ビジネスの姿は、実態とズレがある。元財務官僚で、マッキンゼーで最年少パートナーとなった金田修氏。現在、中国で起業家として活躍する彼が、ネット業界、流通業界を軸にして、日本には伝わってこない中国ビジネスのリアルをつづる。
中国Eコマースの雄、タオバオ(淘宝)。今年の11月11日には、一日で2400億円超を売り上げた(Imaginechina/アフロ)

中国では毎年11月11日は独身の日。この日を「光棍節」と呼び、独身者が独り者であることを盛大にお祝いします。なぜ11月11日かというと、「1」がシングルを指し、男性器の象徴にも見えるからのようです。

中国に「タオバオ(淘宝)」という、日本の楽天のようなインターネットショッピングモールがあります。このタオバオが3年前から「独身の日にはタオバオで買い物をしよう」というイベントを仕掛け、セールを開催するようになりました。

今年の盛り上がり方は尋常ではありませんでした。11月11日の売上額は191億元(約2436億8700万円)を記録。新宿伊勢丹の2011年の年間売上額が2300億円ですから、タオバオはたった1日で新宿伊勢丹1年分を稼いだことになります。

就業時間にもネットでショッピング

テレビのトップニュースでも、学生たちが大学の寮でパソコンを開き、ネットショッピングをしている様子が放映されるなど、まさにお祭り騒ぎでした。

11.11後、学校宛に届いた山のようなから小包から自分の注文を探し出す学生達

タオバオの昨年同日の売上額は53億元(約676億2000万円)で、今年の4分の1です。4年前にはこのイベントそのものがありませんでした。それぐらいこのイベントが急速に浸透し、Eコマース市場が急成長しています。

タオバオの売上額のトップ3は、男性用アパレルのJack and Jones、男性靴がメインのCamel、家具の全友家具です。家具や靴は日本では必ずしもネットで売れやすいものではないので、日本人には理解しにくいかもしれませんが、中国ではこれらの商品をネットで買うことがごく自然になっています。服や家具だけでなく、生鮮食品でも何でもネットで買います。

その自然さを示すものとして、ネットショッピングをしている時間帯がほぼ一日中であることが挙げられます。日本の場合、平日だとピークがだいたい朝9時、夜11時ごろになりますが、中国の場合は、朝、午後、夕方、夜と大きなピークが4つあります。要するに、就業時間中にも買い物をしているのです。

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