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タオバオは1日で新宿伊勢丹1年分を売る 中国のEコーマースは日本とケタ違い

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  • 金田 修 游仁堂(Yo-ren Limited)CEO
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実際、光棍節の日、タオバオ売上額トップのブランドは、百貨店にも出店しているような有名ブランドです。そういう有名ブランドが出店するプラットフラットフォームにタオバオはなりつつあります。これはタオバオ自身が速く進化しよう、速く成長しようと努力をした成果だと言えます。

楽天の場合は、法人だろうが個人だろうが誰でも出店できるのが特徴ですが、タオバオはBtoCとCtoCの店をきちんと分けて格付けしています。それによって、少なくともBtoCに出店している店は本物だと示しているわけです。われわれが展開しているファッションブランド「miao(ミャオ)」も、このBtoCのほうに出店しています。

驚くほどルールは厳しい

CtoCのほうでも偽造品を売らないように、最低管理費を引き上げ、偽造品を販売していることが判明した場合は、今後50年間は出店できないというルールを作りました。それでも、偽造品を売る店は出てきて、イタチごっこではありますが、一昔前の「中国のネットショッピングモールなんてニセモノばっかり売っているんでしょう?」というイメージは払拭されつつあります。

そのルールの厳しさには、日本人の私もちょっと驚くほどです。

わが社では、モデルの女の子のオーディションや撮影をオフィスで行っているのですが、彼女たちがオフィスに来て、わが社の洋服を気に入ってくれ、その場でネットから購入してくれることがあります。

すると、タオバオからすぐ連絡が来て、「自社買いはカウントしない」と警告されます。わが社のドメインからアクセスしていることをきちんとチェックしていて、自分たちで売り上げをカサ上げするために買っているのではないかと取り締まっているのです。きちんとチェックしているんだなあと感心しました。

まるで資本主義社会のようにルール化していて、どこが社会主義なのかわからないと思うこともよくあります。ただ、日本人にはややついていけない感覚もあります。

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【フォーエバー21の賢い戦略】

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