――本作の企画はどのようにして生まれたのでしょうか。
わたしはこれまで『ラスト サムライ』『47 RONIN(原題)』『ウルヴァリン:SAMURAI』といったハリウッド大作のキャスティングに携わってきました。これらの作品は基本的にはアメリカ側が考えた企画。だから、わたしは常々、日本側から発信できるような企画をずっと探していたのです。
そんなときに『陛下をお救いなさいまし 河井道とボナー・フェラーズ』(岡本嗣郎著)という本に出会いました。マッカーサーの下で働いていたフェラーズという人が、ある意味、日本の歴史を左右していたという事実を知り、とても驚いたのです。これはまさにアメリカに持っていけるコンセプト、みんなが驚く作品になると思いました。アメリカのお客さんにこの映画の感想を聞いたら、「戦争直後の日本にこういう歴史があったなんて、全然、知らなかった」と。(本作のメガホンをとった)ピーター・ウェーバー監督も「世界中ではたくさんの戦争が起きているけども、こうやって平和に終わるのは例がない。これはまさに今やるべき映画だ」と言っていました。
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