「あまちゃん」大ヒットで注目増す大人計画 役者の売り込みに尽力した長坂まき子社長に聞く(上)
「あまちゃん」誕生につながるきっかけ
――「あまちゃん」の制作統括は訓覇圭(くるべ・けい)プロデューサーですが、訓覇さんと大人計画とのそもそもの出会いは?
始まりは2011年の春だったと思います。「TAROの塔」(松尾スズキが主役の岡本太郎を演じた、11年放映のNHKドラマ)もあり、訓覇さんといろいろお話する機会があって、何となくお話している間に、宮藤が朝ドラの脚本を書くというのはどうだろうか、という話になりました。訓覇さんとは以前にごあいさつをしたことがありましたが、きちんとお話して仕事をしたのは、「TAROの塔」が初めてでしたね。
――松尾スズキさんは「あまちゃん」にも東京編から、原宿の喫茶店のマスター、甲斐役で出演しています。それぞれのキャストはどう決まったのですか。
脚本を読んで(こちらから)この役をぜひと言ったものもありますし、訓覇さんのほうからこの役どうですかと言っていただいたものもあります。
小泉(今日子)さんとか能年(玲奈)さんとか、ものすごく彼女たちがつくってらっしゃる役だと思うし、私は大人計画の俳優だけが宮藤の脚本にハマっているわけではないと思います。あのドラマの世界観が宮藤の脚本ですべて書かれているかというと、そういうことはなくて、出演者のみなさんがつくられる世界も大きいなと思います。
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