――以前からギレルモ・デル・トロ監督の作品に出たいとお話されていました。監督の魅力はどこにありますか。
監督の映画でいちばん根底に流れているのは、やはり「愛情」だと思う。すべてのキャラクターが生き生きしているというか、キャラクターを愛する心がある。ドロドロした悪役でもどこか可愛らしさがあったり、ユーモアがあったりする。
人間性というか愛情豊かな感じが作品に流れていて、撮影していてもすごく役者を信用していることがよく伝わる。だからクルーやキャストは、彼のために一生懸命やりたいと思えてくる。
――日本のサブカルチャーというものがベースになっています。どのような印象を受けましたか?
日本の街を使って、日本人キャストが出てくるハリウッドの映画は多く作られている。しかしこの作品は、基本はどこだかわからない。メインは香港だが、そこに日本人がパイロットとして出てくるというのは見たことがなかったので、非常に面白いなと。
そこに、いろんな国の人たちが信じ合うことでロボットが動き出す――。誰かに深くかかわろうとしないと一歩踏み出せないとか、この作品のテーマには人生に置き換えられる部分がある。オタク映画とは違うギレルモ監督ならではの人間ドラマを描けるすばらしい監督だなと思う。
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