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菊地凜子が語る”日本のサブカル” 「KAIJU」という言葉にシビれた

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――監督は日本のサブカル通ですが、ハリウッドでも日本のサブカルは人気なのでしょうか?

人気になっていると思います。監督は日本のアニメや特撮物とかに、すごくリスペクトを持っている。彼がまた新しい形で、日本の文化、カルチャーを持っていってくれるんじゃないかなという気がする。今回、日本人のキャストである必要があったと話す彼の気持ちもすごくわかる。いろんな意味で彼はとても日本のものを愛して、それを海外に見せていこうという気がして、すごくうれしいなと思う。

この作品に日本のテイストがあるかと言われれば、そう。そういう演出みたいなのもあった。2人でイェーガーを出動させるときとかも、アニメのような動きですし。みんな「KAIJU」「KAIJU」と言っていて、小さな頃から見ていた日本のカルチャーが話の中で出てくるのはちょっとシビれる。

実際、映画でもそれが色濃く出ている。日本のものを、すごくリスペクトしている。決して日本の映画をハリウッドで作るという感じではなく、本当に愛情をもって日本のカルチャーを見せているのはすごい。

さらに、ロボットと怪獣が出ているのに、あんなに人間ドラマを描いている。ある種、新しい領域の映画というか、カテゴライズできない作品になっていると思います。

――あらためて感じた日本のサブカルチャーのよさとか、魅力みたいなものはありますか?

日本に住んでいたときは、日本人であること、日本のカルチャーがあるということが当たり前の日常としてあった。しかし、ニューヨークに移って、より日本人だとか、より日本のものをリスペクトするようになった。そんなに大きな話ではないですが、「グーグルアース」じゃないですけど、宇宙の上から、ものが見られるようになった(笑)。

日本をよく見られるようになったし、好きなところもいっぱいある。海外に行って日本が好きな人に会えたり、ギレルモみたいな監督と仕事ができたりと、自分が本当に日本人でよかったって思う瞬間がいっぱいある。

ただ日本のストーリーで日本人が出てくるのではなく、本当にこういう映画の中のひとりの日本人として出るというのは、単純に面白いなと思う。

私は『エヴァンゲリオン』大好き

――ギレルモ監督は、菊地さんが声優に挑戦した『スカイ・クロラ』の監督である押井守のファンを公言しています。監督は日本の作品を多く見ているようでしたか?

監督は、押井守さんの作品は好きだと話していた。それだけでなく、いろんな作品をものすごく見ている。古いのも見ている。

「あのアニメのあのキャラクターはあの人が作ったんだ」など、監督の名前や脚本家が先に出てくるのではなく、あのデザインはあの人が作ったとか、そういうことに詳しい。私が知らなくても残念がることはなく、むしろ「凛子は集中しといてくれればいい」みたいな感じでした。

(c)2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND LEGENDARY PICTURES FUNDING,LCC

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【恥をかくことを恐れるな】

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