最後に、何のためらいもなく「キング・オブ・二流の就活生」を選定させていただくと、最も強い批判の言葉で糾弾しなければならないのが、「就活がナンパに転落している人」たちであろう。
【7】就活が「ナンパ」と化している――恋人探しに奔走する人たち
「情報交換のために、連絡先交換させてください」「一緒に模擬面接の練習をしませんか?」「今度、異業種志望者交流会をしましょう!」などなど、今日も元気にナンパの声が聞こえてくる。
ひたすら会社説明会や面接会場で出会った好みの異性にアタックを繰り返し、そんなときだけ大ハッスルする、大迷惑な人たち。
相手の女性に彼氏がいてもお構いなし。会社説明会や集団面接できれいな女子大生を見つけては、話しかけて大喜びしているのだから、手に負えない。
そして就活シーズン終了のころには、皆が社会人に向けて一段と成長しているのに、自分だけが合コンざんまいの日々を送っていたりする、恐ろしい人たち。
そういう学生は「まだ20代だけど、早くも二流に転落していらっしゃる」と糾弾されても、仕方ないであろう。
「リクルーター」や「OB訪問」にも要注意
なお、就活シーズンにナンパばかりして二流に転落するのは、就活生だけではない。
なかには、単に志望先の会社員というだけで「瞬間風速、就活中の学生に対して神様」扱いされるリクルーターやOB訪問を受ける社員の中にも、あろうことか、学生をナンパして「二流の社会人」に転落している輩も存在する。
とてつもなく恥ずかしいケースでは、学生に手を出してしまい、そのことが会社にバレて左遷された三流以下の人も、私は目撃したことがある。
日頃、うだつの上がらない二流社員に限って、「社内選考情報」と「社会人経験値」という「短期的な情報価値」を武器にナンパにいそしむのだから、その「恥ずかしランキングNo1」っぷりは、「人として二流の極み」と言って差し支えないだろう。
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