いつもの記事では「二流の要素」は3つ程度にまとめるのに、今回の「就活でバレる二流の要素」は、まだまだ続く。就活が始まってまもなくバレるのが、「グリット(やり抜く力)」が限りなくゼロだということだ。
「グリットの有無」と「反省のなさ」もバレバレ
【5】「グリットのなさ」がバレる――すぐへこたれる人たち
先月までは「絶対に外資系コンサルに行く」と息巻いていた人が、翌月には「自分にはやはり金融しかない」と言い出し、春先には「実は第一志望は商社」と衣替えをする。
当然のことながらGWの連休明けになると、「これからはスタートアップの時代だ」などと言い出す。そして案の定、すべての志望先から「お祈りメール」(不採用通知)をいただいたあとは、「もっと大学院で学び、アカデミックを極めたい」などと、とにもかくにも「将来の進路」が毎月コロコロ変わるのだ。
「グリット」のかけらもない人に限って、単に志望企業に入れなかった現実と折り合いをつけるために、自分にうそをつき、むなしい自己正当化を続けるのは、恥ずかしい限りである。
【6】「反省のなさ」がバレる――「自分を雇わない企業がバカ」と豪語する人たち
「まだ続くのか、長いよ! お前の記事こそ二流だ!」とのおしかりの声を甘受しながら、まだまだ元気に、「グリット」を発揮して書き続けたい。
私がこの世でもっとも恐れているのは、面接で落ちたあとに「俺をとらなかったことを、後悔させてやる!」と勇ましく逆ギレする人たちである。
無責任な就活指導者の中には、「自分を雇わなかった企業がアホなのだと思え」などと開き直っている人もいる。
そういう人は社会人になったあとも、「自分を昇進させなかった会社がアホ」「自分の商品を買わなかったお客がアホ」「自分を振った彼女/彼氏がアホ」と、とにかくすべての失敗を「周りがアホだから」という「自慰解釈」に帰結させてしまうのだ。
実際のところ、会社や面接官が二流すぎるなど、採用側に非があることも少なくない。しかしながら、失敗から「何らかの教訓」を導かなければ、その人は永遠に二流の輪廻転生を続けて「二流地獄」で苦しみ続けることになるのは、自明の理なのである。
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