伊勢丹が飛びついた、最新型O2Oの磁力 素人メディア「tab」が開く新しい世界

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他人のtab帳を見て、行きたい場所があったら、自分のtab帳に入れておける。雑誌の気になるお店を切り抜いて、自分のスクラップ帳を作る感覚だ。

自分好みに作ることができるtabの画面

自分の行きたい場所を忘れないために、単純に備忘録として使うユーザーも多い。気になった商品、行きたいお店や美術館、開催中のイベント、旅行先の観光スポットなどを自分のtab帳にどんどん保存しておく。各スポットは、写真、店舗などの情報、場所の位置情報、地図などがセットで保存される。自分のコメントも入れられる。

ネットで見つけた情報だけではない。たとえば、リアル店舗で友人へのプレゼント候補の商品を見つけてスマートフォンで写真を撮る。撮影した商品の写真と店舗の情報をtabに入れておけば、後日、あらためて買いに来る場合に便利だろう。ショッピングの購入候補リストとしても使える。

行きたいスポット情報をつねにスマートフォンに入れて持ち歩く。買い物、街歩き、旅行など、リアルの場所に行動させるためのネットサービス。まさにサービス自体がO2Oそのものだ。

「キュレ―ション」で行きたい場所を見つける

tabは、新時代の雑誌、雑誌の進化版ともいえる。写真をベースとしたデザインで視覚的に訴えるのもtabの大きな特徴。ビジュアルを重視する雑誌を眺める感覚で楽しめるメディアでもある。スマートフォンの画面サイズで、読みやすさと心地よい操作性を実現している。

紙の雑誌にはない機能、デジタルならではの新しい価値も多い。

たとえば、数あるtab帳から、自分好みの情報が発見しやすい。tabは、サービスを使えば使うほど、過去の閲覧履歴を基に、自分の興味関心に合う他人のtab帳が、より優先的に表示される仕組みになっている。

さらにフォロー機能。気に入ったtab帳を、購読する感覚でフォローして、簡単に情報を確認できる。もしくはtab帳を作ったユーザーをフォローすれば、そのユーザーのすべてのtab帳がいつでも確認できる。自分の友人・知人、興味関心が合う人、参考にしたい人をフォローして、行きたい場所をみつけることができる。

自分の信頼できる“人”によって、編集され共有(「キュレ―ション」)された情報から、新しいお店や商品に出会う。ソーシャルメディア時代のO2Oといえる。

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