三越伊勢丹、六本木ヒルズ、東京ミッドタウンなど、今、ファッション性の強い商業施設がこぞって注目する、次世代型O2O(オンライン・ツー・オフライン)サービスがある。ベンチャー企業、頓智ドット株式会社が提供する「tab」だ。
現在、同社のパートナー企業は、約190社。冒頭の企業のほかに、三菱地所、高島屋、HIS、ビームス、シップス、東急ハンズなどそうそうたる企業が並ぶ。さらに、雑誌の「pen」(阪急コミュニケーションズ)、「GINZA」(マガジンハウス)、「DIME」(小学館)などのメディアまでもがtabを活用している。
2012年6月末、ウェブ版「tab」のサービスが始まった。10月末にはiPhoneアプリ、13年5月にAndroid端末アプリも提供。アプリのダウンロード数は30万人強、そのうち月間のアクティブユーザー数は、約17万人に上るという。
ユーザー一人ひとりが編集長の“My雑誌”
「tabのコンセプトは、『“行ってみたい”を集めた、みんなの“My雑誌”』。写真をベースとしたスポット(場所)共有サービスだ」と話すのは、頓智ドット代表取締役社長の谷口昌仁氏だ。
“My雑誌”とはどういうものか。
ライフスタイル雑誌、旅行雑誌、ファッション雑誌などの誌面で組まれる特集を思い起こしてほしい。「下町探訪」「世界遺産」「渋谷の夜カフェ」「30代女子の通勤スタイル」など。tabでは、そうしたテーマをユーザー一人ひとりが作れる。テーマごとに、“行ってみたい”“食べてみたい”“買いに行きたい”などのリアルの場所を集めて、自分の“tab帳”としてまとめる。自分の興味関心、独自の目線やセンスで作れる“My 雑誌”というわけだ。
ユーザーのtab帳は公開されているため、雑誌を見る感覚で他人のtab帳を見て、行きたい場所を見つけることができる。たとえば、現在、ユーザーに人気のtab帳には、「五感で感じる!探検わくわくスポット」や「イクメンにおすすめ!モテるパパになるにはコレ」などがある。
みんなのtab帳は、人気度、新着別のほか、「食べ歩きの達人」「恋人と行きたい」「本が大好き」などのカテゴリーに分かれている。自分の今いる場所から近いスポット、渋谷、新宿、横浜といったエリアからもスポット情報を探せる。
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