カッコよさがすべて、バーニーズNYの神髄 クリスピー・クリーム・ドーナッツ出身、上田谷社長に聞く

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伊勢丹新宿本店が10年ぶりにリニューアルオープンした3月6日、同じく新宿東口で23年ぶりにリニューアルしたのが、1923年に米国で発祥した高級百貨店「バーニーズ・ニューヨーク」だ。
日本国内で展開するバーニーズは89年、伊勢丹がマスターライセンスを取得して設立した子会社の「バーニーズジャパン」が運営(06年、住友商事に全株を譲渡)している。新宿店は第1号店だ。2012年2月期業績は売上高185億円、営業利益2.1億円。13年2月期も増収増益を見込む。現在、銀座や新宿などに旗艦店を5店舗、アウトレットを5店舗展開している。
バーニーズの揃えるブランドはもともとハイファッションなものだったが、今回刷新した“モード系のクローゼット”というコンセプトで、さらにニューヨーク発の「マイエット」や「ウェイン」、ミラノのバッグ「フォンタナ」など高単価な最先端トレンドや限定ブランド商品を積極的に取りそろえる。ニューヨーク・マディソン・アヴェニューの米国店舗と同じ、シンプル&クリーンな内装に変貌も遂げた。
くしくも同日に重なった伊勢丹新宿本店に対抗できるのか。リニューアルの狙いとは。12年4月からトップに就任し、過去にはディズニーストアやクリスピー・クリーム・ドーナッツなどの運営を手がけた異色の経歴を持つ、上田谷真一社長に聞いた。

バーニーズのDNAに立ち返る

――23年ぶりのリニューアルとなります。

改装はあくまで結果です。「バーニーズのどこに勝ち目があって、当社の従業員は何をやりたいのか」と考えて出た結論は、奇抜なアイデアではなくて、バーニーズがもともと持っていたDNAに立ち返るということでした。

百貨店という大箱の中で、老舗から、旬のモード、日本発の新しいデザイナーの各ブランドを自由に組み合わせ、一つの新しいスタイルとしてお客様に提案する。もともとバーニーズが一生懸命やっていたことを、またやりたいということです。

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