カッコよさがすべて、バーニーズNYの神髄 クリスピー・クリーム・ドーナッツ出身、上田谷社長に聞く

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――クリスピー・クリーム・ドーナッツに未練はなかったんでしょうか?

正直ありました。今でもそうですけど、クリスピー・クリーム・ドーナッツも業績は好調ですし、信頼できる仲間もいてすごく思い入れがあった。これまで他からオファーがあっても、全く興味ないと断っていました。ただ、バーニーズのお話をいただいた時は「とりあえず話を聞いてみます」ってヘッドハンターに言っちゃったぐらい、自分はバーニーズが好きだったんですね。その魅力は、正直ありました。

それがきっかけで株主の住友商事と話しているうちに、どんどんのめりこむようになった。現在、クリスピー・クリーム・ドーナッツの社長をやっている岡田光太郎さんは本当に信頼できる人間で、後任にバトンタッチできる環境も運の良いことに訪れた。その両方の理由で移ることができました。

最大の褒め言葉は“カッコいい”

――バーニーズは上田谷さんにとってどんなブランドか教えてください。

バーニーズはぼくにとって常に新しいファッションスタイルを提案するリテールブランド。常にカッコいい。バーニーズにとって最大のほめ言葉は“カッコいい”なんですね。カッコいいか、カッコ悪いかで全ての価値観を判断する。やっぱりファッションも保守的過ぎるとカッコ悪いし、あとは人に親切じゃなきゃカッコ悪い。仕事ができなくてもカッコ悪い。プロフェッショナリズムとか倫理観とか全部を含めてそうなんです。

バーニーズは同じものにしがみつかないで、常に新しいものに率先して飛びついて提案していく。そういうブランドです。だから、僕らがいまみんなで言っているのは「日本をカッコよくする」っていうのが目標です。大きく出てるんですけど(笑)。

自分たちもカッコよくなって、お客様もカッコよくして、そういうカッコよさを周りに広めて、「日本ってカッコいいな」って言わせようと。そういう意味で僕ら自身が毎日毎日カッコよく楽しもうとやっています。

秦 卓弥 東洋経済 記者

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はた たくや / Takuya Hata

流通、石油、総合商社などの産業担当記者を経て、2016年から『週刊東洋経済』編集部。「ザ・商社 次の一手」、「中国VS.日本 50番勝負」などの大型特集を手掛ける。19年から『会社四季報 プロ500』副編集長。21年から再び『週刊東洋経済』編集部。24年から8年振りの記者職に復帰、現在は自動車・重工業界を担当。アジア、マーケット、エネルギーに関心。

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