問答無用!「40代で女子」はタブーじゃない 40代女性誌NO.1『GLOW』編集長に聞く

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「40代女子」と聞いて、あなたはどんな印象を持つだろうか。「40代にもなって女子とは、みっともない」と思う人もいるだろう。が、「そんな発想をするあなたが、もうおばちゃん(おじちゃん)です!」と、『GLOW』の大平洋子編集長はバッサリ切り捨てる。
出版不況の中、約30万部をわずか1週間で完売した創刊号から約3年。今も40代向け女性ファッション誌のジャンルでトップを独走する『GLOW』。同世代から圧倒的な共感を得る「40代女子」とは、どんな”生き物”なのか。40代女子の「買いたい」を捉えるにはどうしたらいいのか。大平編集長に聞いた。
40代向けファッション誌『GLOW』は、3年前の創刊以来、業界トップを独走。(写真は大平洋子編集長)

――『GLOW』と言えば、「40代女子」というコピーを打ち立てたことを、まず思い浮かべます。40代が女子かどうかは、論争を巻き起こしている感もありますが、そもそも打ち出してみようと思い立ったきっかけはなんですか?

最初は、2003年に創刊した30代向けのファッション誌『InRed』で、「30代女子」と言い始めたのがきっかけです。

当時は「30代」と、堂々と表紙に年齢をうたう雑誌はありませんでした。みんな、年齢を出してはいけないと思っていたんでしょう。なぜなら、年齢を重ねた女性はイメージが悪いとされていましたから。

実際、誌面を見ても、若いモデルたちが載っている。それを見た30代の読者は、「大人といっても、しょせんは20代後半か……」という気持ちになるという状況でしたね(笑)。

「かわいく見られたい」なんて思ってない!

そんなときに『InRed』で「30代女子」という言葉を使ったら、とっても反響があったんです。どういう反響かというと「自分のことだと思った」ということでした。これは40代向けに創刊する『GLOW』においても、いけるのではないかと思いました。

――なるほど。それにしても、40代で女子と名乗ることへの、周囲の反応はどうでしたか?

共感の声が多かったですが、「いい歳して、女子なんて、無理してる」とか、「ありえない、みっともない!」とか、当然、否定的な意見もありました。これは、私からすると、ちょっと面白い現象でした。皆さん「女子」という言葉について、いろいろな思いがあるんだな、と。

こちらは「女子」という言葉に、「女の子でいたい」「かわいく見られたい」という願望を込めたつもりはなかったものですから。「大人のいい女」とか、「ご婦人」とかよりは、「女子」がしっくりきたんです。

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