問答無用!「40代で女子」はタブーじゃない

40代女性誌NO.1『GLOW』編集長に聞く

なので『GLOW』では、「老眼なんて怖くない!」とか、年齢とともに現れる問題を、明るく克服できるような特集を組んでいます。小泉今日子さんが、「老化は進化」とおっしゃっていました。まさにそんな風に考えながら、やってくる悩みを解決したり、解決できないものには寄り添ったりしつつ、ポジティブに生きられればと思いますよね。

欲しいのは、「頑張らなくていい」服

――「歳をとる」ということの新しいとらえ方、といった感じですね。

読者の方からも、そういう声をいただいています。『GLOW』を読んでいて、歳をとるのが怖くなくなったと。最近は強い味方になってくれるような商品も、いろいろ出ていますよね。化粧品で言えば、1品でたるみやシミなどすべての、すべてのエイジングの悩みに応える化粧品や、最近では肌の老廃物を新しい細胞に再利用する美容液とか。

洋服もそうですね。一昔前は恥ずかしいと思われていた、腰のところにゴムが入ったスカートやパンツも、すごく増えてきている。『GLOW』では「ゆるヤセ服」「美ラク服」といった新しいワードで特集を組んだりしています。

以前は「痩せてこのワンピースを着るのよ!」と意気込んで、ガードルでお腹周りをきゅうきゅうに締める人がたくさんいましたが、今はどちらかというと、「別に、そんなに頑張れないんですけど」という人が増えているように思います。

――ただでさえ、毎日忙しいですしね。

毎日忙しくて疲れているのに、これは食べちゃだめ、エクササイズは欠かすな、なんて、もうやってられないよ!と。それが本音なんじゃないかなと思います。だから、最近は洋服のほうが優しくなってくれている。そういう、女性が窮屈な思いをせず、のびのび生活できるようにする商品は、これから強いと思いますね。

逆に、女性を立てている風に見せかけただけの商品は、女の直感で必ず見破られますし、実際のニーズではないです。商品やサービスでも、テレビドラマでもなんでも。「こういう感じで作っておけば女は喜ぶでしょ?」みたいなものは、たいていダメですよね。市場を盛り上げようとしている私たちからすると、そういう商品は本当に残念ですね。

――読者を対象にしたイベントの動員数はすさまじいものがあります。

ええ。イベント自体はこれまでに3回開催しましたが、モデル体験などもやっていて、皆さん、思いっきり女子を満喫してくださっています。20代向けのイベントよりも盛り上がっていますよ。とにかく好奇心が旺盛なので、スタッフは会場で質問攻めに遭います。

そもそも「40代女子」が一度に1000人も集まるイベントはほかになかなかないので、メーカーの方が観察にいらっしゃいます。このイベント内でデータを取られて、商品開発の参考にされるメーカーさんもいらっしゃいます。

実際にリニューアルをすることになった会社で印象的だったのは、それにかかわるGLOW世代の女性たちが「初めてこの商品を使いたいと思った」とウキウキしていたことです。つまり、自社の製品でありながら、自分は使わないと思っていたわけです。

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