上司の心をがっちり掴む「雑談ネタ」の選び方 団塊ジュニアのツボは、ガンダム以外にも?

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バブル世代対策その1 世代ならではの「万能感」を理解する

 

まずは対「バブル世代」から。一般に1965年~1970年生まれあたりの、今でいう40代後半から50歳に到達したくらいの人たちが該当する。1980年代後半から1991年にかけ、日本経済は絶頂を誇り、空前の株高や地価高騰など、いわゆる「バブル期」に入っていた。そしてちょうどその頃に就職した人たちを「バブル世代」と呼ぶわけだ。就職は圧倒的な売り手市場で、苦労せずに正社員になれた恵まれた世代といわれる。

そんなバブル世代の大きな特徴を、前出・原田さんは「万能感をもっていること」と言う。イケイケドンドンで経済が伸びていた頃に、彼らは社会人の入口に立った。多感な時期に活気ある好景気が訪れていたため、「自分は何でもやれる!」「やればできる!」「いつまでもやれる!」と、自分の可能性をすさまじいほどに信じきる人が多い、というわけだ。

バブル世代には「前向きなオレ」キャラをアピール

「たとえばスポーツ選手でいうなら三浦知良さん(1967年生まれ)や伊達公子さん(1970年生まれ)などがバブル世代。『まだまだ成長する!』と信じているから現役をやめないし、また実際にやれていますよね。そして万能感をもっているからこその“前向きさ”や“明るさ”があるのも世代の特徴です」(原田さん)

そこで若手社員は、バブル世代の上司の琴線を刺激するような、「前向きなオレ・ワタシ」キャラをしっかりと演出することを勧めたい。

「実は、将来、自分はこんな夢をもっているんです」「このようなキャリアパスを思い描いている」――。場合によっては痛々しく響いてしまいそうな、前のめりな自分語り。しかし、それを前向きに受け止めてくれる懐の深さがバブル世代にはある。むしろ自分と似たにおいを感じて「いいね。若いときはどんどん挑戦すべきだよ!」と応援してくれる可能性が高いわけだ。

逆に「どうせオレなんて」「とくに夢なんてないですね」といった後ろ向きな態度の若者を、バブル世代はあまり好まない。いや、もしかしたら「もっと熱くなれよ!」「大丈夫! キミならできる!」と、松岡修造ばりの前向きさで、むしろ励ましてくれるかもしれない。それほどまでにポジティブで前向き。全員ではないがバブル世代はそういう人が多いと覚えておこう。

そういえば、松岡修造さんも1967年生まれのバブル世代である。

バブル世代対策その2 「しもしも」使ってました? バブル期文化に質問を

 

ワンレン、ボディコン、ディスコやクラブなど、若者向けのファッションや遊び場が、がぜん盛り上がったのもバブル期の特徴。そのため、バブル世代は消費に前向きだ。

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