「内定自慢」の就活は、人生設計をしくじる 周りがチヤホヤするのは内定後1週間だけ

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昨年3月の合同企業説明会「リクナビLIVE」の様子。本番前に考えておきたい、就活の心構えとは何か(撮影:梅谷秀司)
就職活動がいよいよ本格化の時期となってきた。短期間で採用スケジュールが進むとみられ、3月1日の広報解禁から活動を始めていては間に合わない。一方、夏のインターンシップに参加するなどして、着々と準備を始めている学生も多い。今のタイミングから就活を始めるにはどうしたらいいか? 東京ガスの都市生活研究所長などを歴任、2000人のサラリーマンの調査をする一方、『西山ゼミ就活の奇跡』『受かる!西山式内定バイブル』など、就活やキャリア関係の著書を多く持つ、西山昭彦・一橋大学特任教授に「これからの就活に進め方」について聞いた。

会社と出会い、相性をチェックすべし

――就職活動を行ううえでのポイントを教えてください。

人の活躍はスキル×モチベーション×マッチングという3つの要素で決まります。その要素を就活でどうアピールできるかにかかってきます。経団連や就職情報会社が調査している、社員に必要なスキルを見ると、「コミュニケーション力」がいちばん注目されています。それに続くのは、主体性やチャレンジ精神。つまりモチベーションに通ずる。このコミュニケーション力とモチベーションという2つを、就活の中でも高めることができます。

コミュニケーション力は就活学生同士、あるいは社員の人に接触することで、どんどん高まっていきます。主体性やチャレンジ精神は、就活というプロジェクトの中で、PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを回すことによって高めていく。3月までに相当高められると思います。

もうひとつは「マッチング」。マッチングは毎日寝るときに『業界地図』を枕にするくらいの気持ちで。興味のある会社は『会社四季報』と見比べる。そしてセミナーで現実の会社に出会う。そこで自分との相性をチェックする。そのダブルワークで進めていってほしいです。

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