「ええじゃないか」再来?ダンスで豊橋を元気に! 豊橋とベリーダンスは相性がいい??

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愛知に引っ越した、と知人友人に報告すると、3人に2人ぐらいの割合で「名古屋といえば味噌カツだよね」などと愛知=名古屋という図式で話し始める。違うんだよなあ……。

地図を広げてみてほしい。岐阜や三重に近い名古屋市とは異なり、僕が住んでいる蒲郡市は静岡寄りの東三河地方に位置している。戦国時代、織田家の尾張と松平家(徳川家)の西三河に対して、駿遠の支配者である今川家の威風を強く受けた小族が蟠踞していた地域だ。

東三河の中核は今も昔も渥美半島の付け根にある豊橋市で、京文化を重んじた今川家の影響で理性と文化の香りが高い、はずなのだ。実業と戦争ばかりが得意な尾張や西三河と一緒にしないでほしいと思う豊橋人もいることだろう。

その豊橋の地盤沈下が著しい。特に駅前の商店街は空き店舗が目立ち、週末でも歩行者は決して多くない。車で郊外のショッピングモールに行くか、名古屋まで出るという人が増えているのだと思う。僕も買い物や遊びに行くときは、豊橋ではなく名古屋に行ってしまう。なんとなく申し訳ない気分になる。

東三河人としては、豊橋の新たな文化を担うような若手社会人を探したいところだ。豊橋在住の人から「ベリーダンスのショーやレッスンも手掛けながら衣装を販売している女性がいる」と聞いた。

教えられた場所に行ってみると、テナントが抜け過ぎて丸ごと貸会議室になったような古い商業ビルの1階に、ド派手な衣装を並べたお店「ボヘミアンローズ」があった。小学校から高校まで同級生だという古瀬由美子さんと福井佳代さんが経営しているらしい。2人とも1976年生まれ。僕と同い年だ。朗らかで、いい匂いがする。勝手に親しみを覚えながらインタビューすることにした。

ベリーダンスの衣装でポーズを決める古瀬さん(左)と福井さん
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