トヨタ、“4トップ”新体制の誓い

「ビジョン」を重視、数値目標は極力示さず

豊田章男社長(中央)を取り囲む各ユニットのトップ陣

トヨタ自動車は7月1日、名古屋市内の同社オフィスで新経営体制の説明会を開催した。

トヨタは迅速な意思決定と事業・経営責任の明確化を目的として、4月1日に社内組織を再編。自動車部門に「事業ユニット」と呼ぶ組織を新たに設け、開発、調達、生産など機能別に分かれている従来体制に、先進国、新興国、高級車「レクサス」などの4テーマで横串を刺す、いわゆるマトリックスな組織構造を採り入れた。

4ユニットのうち、日米欧の先進国地域を統括するのが「第1トヨタ」。「第2トヨタ」は中国、アフリカなど新興国地域、文字どおり「レクサスインターナショナル」はレクサスを、「ユニットセンター」は生産技術や製造などをそれぞれ担当する。これらは、6月14日に開かれた株主総会で役員人事について承認され、豊田章男社長と6人の副社長が各ユニットを率いる新体制が正式に発足した。

過去の業績悪化が導入の背景

ユニット制を導入した背景には、過去、規模拡大を追求した際に業績悪化に陥った反省がある。3月の会見で豊田社長は「過去、リニアに成長できたのはグローバルで600万台程度。それ以上になるとトップ1人でカバーしきれない」という趣旨の発言をしていた。今回、事実上の“4トップ”という新経営体制の始動により、各部門の適正な成長を狙っていく。

説明会は豊田章男社長による冒頭のあいさつに続き、各ユニットを担当する副社長が抱負や課題を述べた後に報道陣の質問に答えるというかたちで行われた。

次ページ各ユニット長の抱負は?
自動車最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 最新の週刊東洋経済
  • コロナ後を生き抜く
  • 小室淑恵 「覚悟の働き方改革」
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
菅新政権が誕生しても<br>「安倍時代」は終わらない

牧原出氏執筆の連載「フォーカス政治」。9月16日に菅新首相が誕生しましたが、施策の基本線は「安倍政権の継承」。惜しまれるように退任し、党内無比の外交経験を持つ安倍前首相は、なお政界に隠然たる影響力を保持しうるとみます。その条件とは。

東洋経済education×ICT