レクサス、新型「IS」の真価

BMW、ベンツの牙城に挑む、トヨタの勝算

BMW「3シリーズ」、メルセデス・ベンツ「Cクラス」――。ドイツの2大高級車メーカーの代表車種だ。大きすぎず、小さすぎず。手頃なサイズながら高級感や走行性能、走りの質感に優れ、世界中の富裕層に好まれている。ここ日本でも2モデルのブランドイメージや存在感は高く、ざっと見渡して互角以上の勝負ができている日本車は、“事実上”ないと言ってもいいだろう。

その牙城を切り崩そうと、トヨタ自動車が満を持して戦略車を投入した。高級車ブランド「レクサス」の新型「IS」(=タイトル下写真=)がそれだ。トヨタは5月16日、「IS」を7年8カ月ぶりにフルモデルチェンジ(全面改良)して発売した。「IS350」(エンジン排気量3500cc)「IS250」(同2500cc)の従来タイプに加えて、モーターとエンジンを併用するハイブリッドタイプ「IS300h」(排気量2500ccエンジンを搭載)を新たに設定した。国内では月販800台の目標に対し、発売前に約4000台を受注するなど、上々の滑り出しである。

旧型「IS」は3シリーズ、Cクラスには及ばず

2005年9月、レクサスの誕生とともに投入された旧型「IS」は、レクサスの看板車種の一つ。3シリーズやCクラスへの対抗を強く意識したモデルで、トヨタは12年末までに国内累計で約4万4000台を販売したが、「3シリーズやCクラスには台数面で及ばない」(トヨタ広報)。新型ISは、ライバルとの差を埋めることが使命である。

トヨタは自信満々だ。

「3シリーズやCクラスと戦えるクルマがついに完成した」。新型ISの開発を指揮した小林直樹・製品企画主査は、ほおを上気させて語る。

次ページトヨタのこだわりとは?
自動車最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 礒部公一のプロ野球徹底解説!
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 森口将之の自動車デザイン考
  • 30歳とお金のリアル
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
衰退か再興か<br>アトキンソンと考える<br>日本の生存戦略

急激な人口減少と高齢化の先に待ち受ける地盤沈下を避け「日本再興」を進めるには、従来の常識にとらわれず新しい発想で問題に取り組むことが必要だ。最低賃金の引き上げを含む3つの生産性向上策を軸に、日本が生き残る道を探った。