ヒロシ「ピコ太郎さん的売れ方は結構大変」 「再ブレークはしたくない」と思うワケ
たとえば、4000万円入って何がうれしかったかというと、お風呂のある家に住めたこと。月収7万円で住めるところには、お風呂なんてついていないのです。家にあると、いつでも自分の好きなタイミングで風呂に入れるんですよ。それが一番うれしかった。
考えてみれば、おカネはほどほどあれば、いいんですよね。
ただおカネが欲しい、上昇したいというのではなく、自分が大事にしたいことができるかということが、本当は大事なのではないかと思います。だから、また再ブレークという気配があったら、僕はかえって休んでしまうのではないかと思います。しんどいし、普通の生活ができなくなるし。
今、ピコ太郎さんが売れていますよね。それはすごいことだと思うし、このまま売れていってほしいです。
でも考えてみれば世界で売れるって大変です。
仕事がない芸人は、よく海外に行かされるのですが、その時、海外にいれば僕のことを誰も知らなくて、バカにされることもないんだ、と気づきました。でも世界規模で売れてしまうと、逃げ場がありません。
やさしすぎる人の居場所をつくる
「頑張らないと、上にいけない」「明るくないと、人に好かれない」
世の中ではいろいろと「こうしなければ、幸せになれない」みたいな話がありますが、それについていけない人はいると思うんです。でも、それについていかなかったとしても、その人なりの幸せや生き方があるのだと思います。
第一弾の日めくりカレンダーが10万部を突破し、昨年10月にも第二弾として『今日のネガティブ。』という日めくりを出しましたが、「癒やされる」という感想を多くいただきました。きっと、ポジティブさについていけない人が、「このままでもいいんだ」とほっとできたのではないかと思います。
僕もそうですが、ネガティブな人って、やさしかったり、自信がなかったりして、自分の意見が言えないことも多いんです。
たとえば、日めくりにも「『バンドメンバー募集 当方ボーカル希望』だらけ。」という言葉をあげましたけど、ネガティブな人は、ボーカルをやりたくても「俺ボーカル」なんて言えません。だいたいがベースとかドラムです(ちなみに僕はベースでした)。もちろん、自分でイケメンだなんて言えませんし、自分を必要以上に誇示しません。
そういう人を応援したいなと思っているんです。
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