ジーユー、O2O型ショータイムの衝撃 「ビッグデータ」には興味なし!?

✎ 1〜 ✎ 14 ✎ 15 ✎ 16 ✎ 最新
拡大
縮小
この春、ジーユーが行った”生着替え”ショーが話題に

この春、街頭の人々を熱狂させ、ネット上でも大きな反響を呼んだイベントがある。店頭のショーウインドーで繰り広げられる“生着替え”ファッションショーだ。

3人の外国人ファッションモデルが、音楽に乗せて陽気に踊りながらショーウインドーに登場。“リアルマネキン”に扮し、その場で春夏のおすすめコーディネートに次々と着替えていく。

消費者はTwitterで自分の好きなコーディネートを投稿し参加する。投稿内容は、ショーウインドーの横に設置されたモニターにリアルタイムに表示された。現場に来られない人のために、動画配信サービス「Ustream」でネット生中継まで行った。

音楽に乗り、踊りながらその場で着替えるモデルたち。店頭の人だかりから起こる手拍子。そしてその様子がTwitterの投稿で拡散されていく――。

この衝撃的なイベントの仕掛け人はファーストリテイリンググループの姉妹ブランドである「ジーユー」。ユニクロの“やんちゃな妹分”として登場、20代女性をメインターゲットにしたブランドだ。イベントは、今年4月に東京・池袋東口店、5月に大阪・心斎橋店で実施された。

ジーユーは、遊び心のあるトレンドのファッションを驚きの低価格で提供し、若い女性の心をつかみ成長してきた。2006年のオープンから7年間で215店舗(2013年5月末時点)を出店。同じファーストリテイリンググループの「ユニクロ」と比較しても2倍のスピードで店舗を拡大している。

12年8月期の売り上げ規模は約580億円(前年度比180%)。13年8月期は、さらに4割増収の売上高800億円を目標としている。

テレビCMよりも早い!安い!

ジーユーが展開するO2O(オンライン・ツー・オフライン)は、消費者に驚きや感動の体験を与えることに価値を置く。「生着替えファッションショー」は、まさに見物客を興奮の渦に巻き込んだ。ネットメディアを使って、春夏コーディネートの認知を高めた。

ネットメディアの特徴である「リアルタイム性」や「情報拡散の速さ」を、リアル店頭の施策と見事に連携させている。イベントの告知から終了後に至るまで、すべてネットメディアを使った。

次ページネットだけでイベントをどう成功させた?
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
「イトーヨーカドー幕張店」激戦区の大改装に差した光明
「イトーヨーカドー幕張店」激戦区の大改装に差した光明
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT