9階大宴会場の天井は、当時の溶接工たちの確かな技術で支えられている(筆者撮影)
「100年に一度」とも言われる再開発の波が押し寄せる東京。その影で、高度経済成長期に建てられた味のあるビルたちが、静かに姿を消しつつある。
本企画「渋イイオフィス探訪」では、50年以上を経た今も現役で輝き続けるオフィスビルを訪ね、ライター・山田窓氏がその魅力を掘り下げていく。
第3回は、知る人ぞ知る昭和の名ビル・鉄鋼会館。前編では、鉄鋼製品を惜しみなく用いてつくられたビルの魅力や、菅田将暉主演の人気ドラマ『民王』のロケ地としても使われたことがあるという702号室について紹介した。
明治時代より伝統的に鉄鋼取引の中心地、つまり「鉄屋の町」として栄えた茅場町・八丁堀エリア。連綿と続くその歴史の中で、60年に新会館の建設が決定、66年に完成したビルである。
表玄関の下部に記された端整な「定礎」。ステンレス・エッチング仕上げと呼ばれる当時最先端の製品だそうだ(筆者撮影)
こちらも几帳面に仕上げられた表玄関の天井部(筆者撮影)
ドアを開けるとまず目に入るのはミラノ産の大理石の壁面(筆者撮影)
702号室は最高級の調度品を備えた、まさにVIPルームである(筆者撮影)
当時の価格で、1脚約100万円したという重厚なソファ。深く包み込まれるようなエレガントな座り心地だ(筆者撮影)
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