ジーユー、O2O型ショータイムの衝撃

「ビッグデータ」には興味なし!?

今日の気温が気になって仕方がない

ソーシャルメディアの活用にも、ジーユーならではの面白さがある。これも参考になる。

現在、ジーユーは、「さらっとSUMMER 2013」キャンペーンを実施している。東京の最高気温が30度を上回った日、先着1万人に夏用肌着「さらっとインナー(通常価格590円)」の無料クーポンを配布するというもの。ジーユー公式ソーシャルメディア(フェイスブック、mixi、Twitter)を使ってクーポンを配信する。

2013年6月30日までの期間中、5回を上限として行うため、最大で合計5万人の消費者がクーポンをもらえる。ジーユーのサイトでは、現在の「東京都千代田区」の気温が表示されている。30度を超えた時点で、クーポン配布用URLがジーユーの公式ソーシャルメディアに投稿される。

この企画は、昨年実施し、成功を収めたキャンペーンの2013年度版だ。

昨年は7~8月の期間中、東京の気温が35度を超えた瞬間、先着1万人に「さらっとインナー」の無料クーポンをソーシャルメディアで配信。結果、約30分でクーポンの配布を完了した。Twitterのフォロワー数は、約200%増加した。

また、昨年10~11月には、「あったかWinter」キャンペーンを実施。期間中、東京の最低気温が10度を下回った日、先着1万人に「あったかインナー」の無料クーポンをソーシャルメディアで配布した。こちらもTwitterのフォロワー数が約160%アップし、コメントやいいね!が過去最高を記録したという。

「非常に楽しんで参加してもらえた。お客様は、朝起きたらまず“今日こそは!”と気温をチェックする。しかも、1日何度もチェックする。だからこそ、30分でクーポンは配布完了となった。生活の中でジーユーを気にしていただけるキャンペーンとなった」(萩原氏)。

消費者は、クーポン配信の条件となる気温を、今か今かと待ち構える。その気温になった瞬間に、ソーシャルメディアにアクセスする。結果、1万枚のクーポンは30分で終了、となったというわけだ。

ソーシャルメディアの投稿から、消費者の反応がリアルタイムにわかるのも面白い。

クーポンを見事に取得した消費者は、「やっとクーポンが取れたー! やっぱり今日だった!」という歓喜の声を上げる。同様の興奮と喜びの書き込みがしばらく続き、クーポン配信完了後、それが悲しみと落胆の声に変わっていく。「ああ、取れなかった……」といったような。

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