ママになったコギャル世代の、激しい消費欲 今、女子たちが欲しいブランド、それが「ママ」!

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――最近ではテレビCMより、むしろブログや口コミのほうが購入に結び付きやすくなってきたのかもしれません。

ママガールたちも、CMで気になった商品は必ずネットの口コミで“裏を取って”買っていますね。まだまだ若いし、心はガールですが、家計を管理する母として、おばちゃん的な賢さも持ち合わせていますから(笑)。

今回、雑誌を創るにあたって集めた意見の中でも、商品やサービスの紹介なら口コミ形式で載せてほしいという要望が多く挙がりました。専門家の意見より、同じ悩みや大変さを共有しているママたちの意見こそ、最も説得力を持つようです。

――口コミを制す者はママガールを制す……一方で、最近ペニーオークションの不正が話題になったりと、ステルスマーケティングも問題視されています。

そうですね。口コミサイトで裏を取ってモノを買うのが当たり前になっていたところに、最近そういう話が出始めて、それも信じられないと。そんなこともあって、最近では雑誌への回帰が見られるようになってきました。

雑誌は一応、中立的な立場でモノを紹介しているし、宣伝のページには「宣伝」と書いてある。情報量もネットほど膨大ではなく整理されているので、そういうところが再評価されているのかもしれませんね。

――今後の『mamagirl』では、どんな企画を展開していきたいですか?

ママに寄り添ったファッションを、もっと深めていきたいです。単純に人気ブランドの新作を載せるだけでは、普通のファッション誌と戦えない。「簡単に洗濯できる」みたいな使い勝手のよさとか、ママ雑誌ならではの視点を深められればと思います。

あと、ママガールという人種の定義というか、テイストをもっと確立していきたい。たとえば「時短」とか「プチプラ(プチプライス)」っていうだけじゃなくて、「おしゃれ時短」「おしゃれプチプラ」というように、ママなんだけどガーリーな人らしさが現れるフレーズを定着させていければと思います。

あくまでママ向け雑誌なので読者数は限られますが、夢は大きく持ちます。年4回発行に発売頻度を上げつつ、実売部数でつねに10万部以上を出していける雑誌にしていきたいですね。

 (撮影:尾形 文繁)

長瀧 菜摘 東洋経済 記者

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ながたき なつみ / Natsumi Nagataki

​1989年生まれ。兵庫県神戸市出身。中央大学総合政策学部卒。2011年の入社以来、記者として化粧品・トイレタリー、自動車・建設機械などの業界を担当。2014年から東洋経済オンライン編集部、2016年に記者部門に戻り、以降IT・ネット業界を4年半担当。アマゾン、楽天、LINE、メルカリなど国内外大手のほか、スタートアップを幅広く取材。2021年から編集部門にて週刊東洋経済の特集企画などを担当。「すごいベンチャー100」の特集には記者・編集者として6年ほど参画。2023年10月から再び東洋経済オンライン編集部。

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