日本一“ハンサム”な、最年少イクメン知事 新世代リーダー 鈴木英敬 三重県知事
「この人なら10年後の日本を託せる」――。周りにそんな政治家はいるだろうか。大半の人の答えは、「NO」だろう。「そもそも政治家をよく知らない」かもしれない。だが、長老が支配するように見える政治の世界でも、水面下ではジワリ、世代交代の兆しがある。
鈴木英敬・三重県知事(2011年4月就任)は、明日の日本を託せる資質を持った政治家の一人だ。36歳で当選、全国47都道府県知事の中で最年少の38歳。あの橋下徹・大阪市長も43歳だ。灘高校で生徒会長、東京大学卒業、通産省(現経済産業省)出身。世襲政治家ではない。
「高級官僚か。日本の中枢を握る財務省ではないし、地方自治を牛耳る旧自治省出身でもない。かつての輝きを失った経産省出身でしょ」の一言で片付けるのはたやすい。だが、その実力に加え、官邸スタッフだったときの「上司」安倍晋三氏は再び首相に。運の強さも兼ね備えた鈴木には、人を引き付ける魅力がある。妻であるシンクロナイズドスイミングの銀メダリスト、武田美保の存在も大きい。
折しも今年は伊勢神宮が、20年に1度の式年遷宮を迎える。一方でシャープの亀山工場に代表されるように、競争力を失った産業をどう立て直し、構造転換を図るか。日本経済の復活をかけ最前線で戦っているのが三重県だ。鈴木とはどんな政治家なのか。施策の一端を追いながら、素顔に迫った(敬称略)。
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